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プロ野球PRESSBACK NUMBER
「西武は名古屋に移転すべき」3年連続最下位の中日は“ライバル球団”が必要…江本孟紀がズバリ提案「(西武から)移籍を思いとどまる選手も出てくる」
text by
江本孟紀Takenori Emoto
photograph byJIJI PRESS
posted2024/11/21 17:02
今シーズン、最下位に沈んだ西武
なぜ所沢はハンディなのか?
かく言う私自身、解説の仕事で何度もベルーナドームに行ったことがある。私の事務所は都内にあるので、そこから車で所沢まで行くとなると、渋滞の時間を予測して出かける必要がある。実はこれが問題なのだ。
首都高速から関越道に乗り、所沢インターチェンジで降りる。ここまではいい。だが、そこからは渋滞に次ぐ渋滞で、一向に車が進む気配がない。
「ひょっとして、この先で事故でも起きているんじゃないのか?」
と考えてしまうほどだ。牛歩のように進んでいくと、どうやら事故は起きていないとわかる。「どこまでこの渋滞は続くんだろう」と思いつつ運転していると、気づけばベルーナドーム付近に来たことがわかる。しばらく進んでようやく関係者の駐車場に入れる……これが毎回である。
もちろん帰りにドームから出るまでも大変の一言。そして出てからバイパスを通り、所沢インターチェンジの入り口付近に差しかかるまで、来たときと同じノロノロ運転が続く。
けれども私はまだいい。仕事でベルーナドームに来るのは、せいぜい1年に1回程度なのだから。「まあ、今日は渋滞するんやろうな」とある程度覚悟を決めて行くから、さほど大きな問題ではない。
だが、選手を含めた球団関係者となると、そうはいかない。本拠地だからこそ、3連戦、場合によっては6連戦ともなれば、毎日のように渋滞の心配をしなければならない。そのストレスたるもの、我々の想像をはるかに超えるものであることは間違いない。
しかも一軍の選手全員が所沢近辺に住んでいるわけではない。「便利」だから都内に住んでいる選手もいると聞いている。
東京駅から“じつは遠い”西武本拠地
何が便利なのか。その答えは「日々の移動」である。
西武の遠征先は一軍だと、千葉、仙台、北広島、大阪、福岡の5都市になる。千葉は東京近郊だからいいとして、問題は他の4都市だ。仙台、大阪は新幹線での移動が主となるが、北広島、福岡は飛行機での移動を余儀なくされる。