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ポストシーズンは監督同士の戦い――“余白”を制するのは誰か。
posted2024/10/11 09:00

就任1年目でリーグ優勝の巨人・阿部監督(左)と3年目に結果を出した日ハム・新庄監督。いずれも采配批判を恐れぬ強さを持つ
text by

鷲田康Yasushi Washida
photograph by
JIJI PRESS
監督はクビになるために雇われる――これは今年3月に亡くなった野球記者の大先輩で名コラムニストだった馬立勝さん(NPBの法規部長としても活躍された)が、パ・リーグ広報部長だったパンチョ・伊東一雄さん(故人)と共著で出した「野球は言葉のスポーツ」(中公新書・絶版)に出てくるメジャーリーグの「格言」だ。
格言通りに今年のNPBでも、何人かの監督が“クビ”となった。シーズン中に事実上の解任となった西武・松井稼頭央監督とその後任として監督代行となった渡辺久信GMも成績不振から退任することになった。低迷するチーム立て直しの切り札と言われた中日・立浪和義監督も、3年でユニフォームを脱ぐことになり、“アレンパ”を逃した阪神・岡田彰布監督の退任報道までもが流れた。
