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球界OBが猛批判「残念ですね」「落合に3億円の値打ちない」張本勲もバッサリ…落合博満40歳のFA移籍、じつは巨人関係者もみんな“冷たかった”
posted2024/10/08 11:01
text by
中溝康隆Yasutaka Nakamizo
photograph by
JIJI PRESS
あれから30年。巨人にとって落合博満がいた3年間とは何だったのか? 当時を徹底検証する書籍「巨人軍vs.落合博満」が発売され、即重版と売れ行き好調だ。その書籍のなかから、巨人FA移籍という“事件”を紹介する。「40歳に期待するなんて…」「3億円の値打ちはないよ」落合移籍を巡る狂騒。【全2回の後編/前編も公開中】
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<1993年11月、テレビの生放送中に落合博満はFA宣言することを突然表明。周囲を驚かせる。そのウラ側にあったものとは?>
落合「生放送でなければならなかったんだ」
「新聞記者の人を集めてやれば、いろんな書き方が可能だし、誤解されたり曲解されたりして、自分の真意が正しく伝わらない可能性があるでしょう。それより自分の肉声が出せるテレビの方がいいだろうと。同じテレビでも生放送でなければならなかったんだ。編集されてしまう録画では駄目だったんだ」(激闘と挑戦/落合博満・鈴木洋史/小学館)
驚くべきことに落合は、まだスマホどころかインターネットも普及していない時代に、現代のアスリートが自身のSNSから意見を発信する感覚で、あえてテレビの生放送という舞台を選んで、自らの言葉でFA宣言してみせたのである。
「これは、もうほとんど女房の意志(笑)。日本で初めて1億円プレーヤーになり、2億、3億もトップを切ってきた。年俸調停もやった。そうやって選手のステイタスを向上させてきた私が、なぜFAの時だけ尻込みするのかってね。それで宣言書にサインしたようなもの。そうしたら、長嶋さんが周囲の反対を押し切ってまで私の獲得に動いてくれた。憧れの長嶋さんに誘われたら、やるしかないだろう……みたいな気持ちはあったね」(日本プロ野球トレード大鑑/ベースボール・マガジン社)
球界OBが猛批判「3億円の値打ちはない」
一見、相思相愛のようにも見える長嶋と落合の関係性だが、世間やファンは12月で40歳の大台に乗る一塁手の獲得には、懐疑的だった。特に球界OBたちからは、オレ流バッシングにも近い猛烈な批判が巻き起こる。