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「森保監督は“孤独”なのだろうか…」“謝罪→腹を割った本音後に握手”日本代表取材記者が今も気になる、ICレコーダーに残った「ある一言」 

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ミムラユウスケ

ミムラユウスケYusuke Mimura

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posted2024/02/14 17:01

「森保監督は“孤独”なのだろうか…」“謝罪→腹を割った本音後に握手”日本代表取材記者が今も気になる、ICレコーダーに残った「ある一言」<Number Web> photograph by JFA/AFLO

アジアカップ期間のトレーニング中、選手に向けて話す森保一監督

「ああ……そうですね。でも『ボトムアップはありえないので、試合の中では!』。これ(*ICレコーダーの電源)、切ってもらっていいですか?」

「ボトムアップ」というのは、2日前の記者会見で発した質問だ。現チームはボトムアップ型の組織として成長してきたのは間違いない。それは様々なインタビューなどで監督自身が認めている。それに対して〈今大会において、試合中に上手く修正できないという課題は、ボトムアップ型組織の構造的な問題なのではないか〉と会見で監督に尋ねている。筆者はボトムアップ型の欠点が露呈していると捉えていたが、監督は、試合中の修正についてはトップダウン的に判断するものだと考えているそうだ。その点については、監督の名誉のために記しておく。

本音で、腹を割って話したいという提案

 話を戻そう。

 一応、会は終わっていたのだが、多くのレコーダーが監督の前に置かれていた。だから、レコーダーの電源を切るようにと監督は求めてきたのだろう。何よりそれは本音で、腹を割って話をしたいという提案でもあった。

 そこで、馴染みの記者との雑談が終わるのを待って、2人で大きなテーブルから離れた。そして、会場となったホテルのプールエリアとレストランのテラス席とを隔てる、低いコンクリートの塀に座って対話した。

 日陰にあるからか、昼過ぎなのにコンクリートの冷たさが伝わってくる。それも頭を冷やす助けになったのかもしれない。最後にはNumber Webで森保監督の評伝の連載を執筆している木崎伸也氏が、連載開始の挨拶をしたい、ということで話に入ってきて、そこからは3人で話をした。ここでの話は今後も胸にしまっておく。

監督から差し出された右手を握り返した“2つの理由”

 話が終わり、帰ろうとしたとき、森保監督から右手を差し出された。こちらも迷うことなく、右手を差し出し、握手をさせてもらった。

「メディアの人間がそれでよいのか?」という疑念を抱く人もいるかもしれない。だからこそ、快く手を出した2つの理由を記しておく。

 まず、森保監督の公の場での振る舞いについては心の底からリスペクトをしているからだ。「これを聞かれたら監督は嫌だろうな」という質問を浴びせてくる記者を小ばかにしたり、無視するような監督もいる。

 ただ、森保監督は違う。

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