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「藤井聡太15歳と対談した羽生善治47歳の“藤井将棋評”は…」「えっ、ユーミン愛聴してるの?」意外と知らない“羽生会長マメ知識” 

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田丸昇

田丸昇Noboru Tamaru

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photograph byTadashi Shirasawa

posted2023/08/31 06:01

「藤井聡太15歳と対談した羽生善治47歳の“藤井将棋評”は…」「えっ、ユーミン愛聴してるの?」意外と知らない“羽生会長マメ知識”<Number Web> photograph by Tadashi Shirasawa

数々の大偉業を成し遂げてきた羽生善治九段

〈解答〉C:玲瓏

 羽生九段が座右の銘としている文言は、澄んだ美しい音や声を立てる様子という意味の「玲瓏」です。色紙や額にも揮毫します。

 羽生は記念扇子をその時々の文言で出しました。1989年にNHK杯戦で初優勝は「決断」、同年に竜王のタイトル初獲得は「一歩千金」、2000年に棋王戦10連覇は「泰然自若」、2002年に竜王の獲得は「一意専心」などでした。

 羽生は書家に書を習っていた時期がありましたが、対局で多忙な事情もあって、現在は独自の流儀で書いています。

竜王戦“初の公開対局”での画期的な取り組みとは

〈第70問〉難易度 ★★★☆☆

 島朗竜王に羽生六段が挑戦した1989(平成元)年の竜王戦第1局は、初の公開対局として行われました。2日目の午後3時から対局室をホールに移し、約400人の将棋ファンが終局まで生で観戦しました。

 客席の人が棋士の解説を聞いた手段はどれですか。

 A:別室の大盤解説 B:イヤホーン C:大きな画面の字幕

〈解答〉A:別室の大盤解説

 1989(平成元)年の竜王戦は島竜王に羽生善治六段が初挑戦しました。その第1局は、島の希望によって初の公開対局として行われました。

 2日目の午後3時から対局室をホールに移し、約400人の将棋ファンが終局まで観戦しました。客席から別室の大盤解説会への移動は自由でした。静粛な空気の中で進んだ対局は7時27分に終局し、島が勝ちました。その瞬間、大きな拍手が起きました。観戦したファンは「こんなに近くの席で対局を見られて夢のよう」「張り詰めた雰囲気を味わえた」などと語り、大好評でした。

渡辺-羽生の竜王戦で起きた“意外な展開”

〈第75問〉難易度 ★★★★☆

 渡辺竜王に羽生名人が挑戦した2008年の竜王戦は、将棋史に残る大激闘となりました。羽生が3連勝した後、渡辺が4連勝して奇跡的な逆転防衛を果たしたのです。将棋界では初めてのことでした。渡辺は竜王戦5連覇によって、初代「永世竜王」の資格を取得しました。

 7番勝負で流れを変えた大きな分かれ目は、渡辺が九死に一生を得て勝った第4局でした。終盤で起きた意外な展開はどれですか。

 A:羽生が相手玉の詰みを見落とす

 B:羽生が自玉の詰みを見落とす

 C:渡辺の玉が打ち歩詰めで不詰め

【次ページ】 少年時代からユーミンの曲を聞いて感じていたのは…

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