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「藤井聡太15歳と対談した羽生善治47歳の“藤井将棋評”は…」「えっ、ユーミン愛聴してるの?」意外と知らない“羽生会長マメ知識”
posted2023/08/31 06:01
text by
田丸昇Noboru Tamaru
photograph by
Tadashi Shirasawa
藤井聡太竜王・名人が前人未到の八冠全制覇を成し遂げるかで注目が集まる将棋界。「観る将」ファンが知識を身につけられる「観る将のための200問 将棋文化大百科」(メイツ出版)から、藤井竜王・名人、日本将棋連盟会長の羽生善治九段の“意外と知らないマメ知識”を一部を転載してご紹介します(全2回の2回目/第1回「藤井聡太」編から読む)
〈第191問〉難易度 ★★★★☆
2017(平成29)年12月、羽生善治竜王と藤井聡太四段が読売新聞社の新春企画で対談しました。互いの棋士1年目、羽生の七冠制覇、棋士とAI(人工知能)の関係、藤井が「白眉の一局」と評した羽生が巧妙な寄せで勝った竜王戦第4局など、話題は多岐に及びました。藤井は対談で和服を初めて着用し、「伝統の重みを感じました」と感想を語りました。
藤井とのタイトル戦の対局について、司会者から問われた羽生の言葉はどれですか。
A:ヒノキ舞台でお待ちしています
B:挑戦は私と同じ棋士4年目でしょう
C:私が頑張ればということです
〈解答〉
C:私が頑張ればということです
2017(平成29)年12月に読売新聞社の新春企画で、羽生善治竜王と藤井四段が対談して大いに盛り上がりました。最後に司会者が羽生に「タイトル戦で藤井さんと対局したい思いはありますか」と問うと、羽生は「年が30歳以上も離れてしまうと、タイトル戦で争うことは基本的にはかなり大変です。私が頑張ればということです」と語りました。
羽生は、藤井がタイトル戦に登場するまでにタイトルを保持できるだろうか、と思ったようです。実際に藤井が2020年に棋聖戦で初挑戦したとき、羽生は無冠でした。
羽生が座右の銘にしている文言といえば…
〈第48問〉難易度★★★☆☆
羽生九段の扇子には、50種類以上の文言があります。五段時代の最初の扇子は「決断」。ほかに「泰然自若」「清正見知」「一意専心」など。
澄んだ美しい音や声を立てる様子という意味で、羽生が座右の銘としている文言はどれですか。
A:明澄(めいちょう) B:清冽(せいれつ) C:玲瓏(れいろう)