将棋PRESSBACK NUMBER
藤井聡太七冠「面白い将棋で」八冠か、「相性の良い陣屋」で衝撃のWカレー→先勝の永瀬拓矢“名誉王座”か…観る将マンガ家が描いた!
posted2023/09/01 11:05
text by
千田純生JUNSEI CHIDA
photograph by
Junsei Chida/Takuya Sugiyama
連日の猛暑日など凄まじい酷暑だった8月が終わり、9月もまだまだ残暑が残る予感です……。そんな中でアツい戦いを繰り広げる棋士の方々には感服です。
そして8月31日、将棋という枠組みを超えて大注目のタイトル戦が始まりました。今回はやはり、藤井七冠から取り上げていきましょう!
1)藤井七冠、夏の防衛劇、王座戦と竜王戦へ
藤井竜王・名人(王位・叡王・棋王・王将・棋聖と七冠)が佐々木大地七段と相まみえたダブルタイトル戦は、棋聖戦に続いて王位戦も防衛という結果になりました。
〈王位戦結果〉
第1局:7月7、8日 藤井七冠の勝利
第2局:7月13・14日 藤井七冠の勝利
第3局:7月25、26日 藤井七冠の勝利
第4局:8月15、16日 佐々木七段の勝利
第5局:8月22、23日 藤井七冠の勝利
※4勝1敗で藤井七冠の防衛
この結果、棋聖・王位ともに4連覇を達成。2024年には「22歳となる年での永世棋聖(通算5期以上)、永世王位(連続5期もしくは通算10期)」という2つの永世称号獲得の可能性が出ます。ただただすごい……。
7つのタイトルを保持した状態で迎えるのが、王座戦。藤井七冠にとって「八冠全制覇」がかかるということで、大きな注目が集まるタイトル戦となること必至です。
これまでタイトル数の違いはありますが升田幸三実力制第四代名人(三冠)、大山康晴十五世名人(五冠)、羽生善治九段(七冠)の3人だけが成し遂げた大偉業ですが――担当編集さんいわく、前日会見で藤井七冠は「自分自身こんな機会を迎えられると思っていませんでしたが、八冠に挑戦できるのは貴重な舞台かなと思っています。注目していただける機会なので、それにふさわしい将棋を指せるようにしたいと思います。しっかり指して面白い内容の将棋に頑張りたいなと思います」と意気込みを語っていたそうです。
竜王戦、藤井七冠と同学年の伊藤匠七段にも注目
一方の永瀬王座にとっても、名誉王座(連続5期もしくは通算10期)の永世称号をかけての戦いになります。「永世称号は偉大な記録で、初めて挑戦できることになりました。それに近づけるように頑張らないといけないと思っています」と強い決意を見せていたとのこと。