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将棋PRESSBACK NUMBER
「藤井聡太くん5歳が初めて将棋を指した相手は?」「白鵬と対面14~15歳時の“推し力士”は…」意外と知らない“藤井将棋マメ知識”
posted2023/08/31 06:00
text by
田丸昇Noboru Tamaru
photograph by
Keiji Ishikawa
<はじめに>
藤井聡太竜王・名人の大活躍と人気によって、将棋をあまり指さない人たちがネット中継を見たりイベントに参加して、タイトル戦に熱い視線を送っています。その「観る将棋ファン」の存在で、将棋界は盛り上がっています。本書は、将棋の情報や文化に関心がある人、「観る将」と呼ばれる人を対象に、将棋への理解をさらに深めてほしい趣旨で、三択方式で200問を出題しました。
その題材は、藤井竜王・名人をはじめとする棋士たちの対局やエピソード、名人戦や竜王戦などのプロ公式戦、女流棋界やアマ棋界、将棋の歴史や文化、雑学、用語、将棋を愛好する著名人など、多岐にわたっています。それらをテーマごとに分けたので、問題を解きながら将棋の知識をわかりやすく理解できます。
私は将棋に関した書物や資料を数多く所蔵していて、問題の作成で有効に活用しました。また、青年時代にカメラに熱中していた時期があり、「秘蔵アルバム」のように、多彩な写真を撮る機会がありました。本書を読んで、将棋がもっと楽しくなったと思ってもらえれば、著者としてとてもうれしく思います。
※棋士の肩書は原則として、文中の西暦当時のものです。棋士の(八段)などの表記は、2023年6月末日時点の肩書。文中の継承は略しました。
藤井くんと最初に将棋を指した家族は、誰?
〈第2問〉難易度 ★★★☆☆
藤井聡太竜王・名人は5歳のとき、「スタディ将棋」という盤駒セットを、家族の1人に買ってもらいました。それぞれの駒の表面に動かし方が矢印で示されていて、わかりやすく覚えられます。その家族は駒の動かし方しか知らないので、藤井はすぐに勝てるようになりました。勝つことのうれしさで、将棋にますます熱中しました。
藤井と最初に将棋を指した、その家族はだれですか。
A:父親 B:4歳年上の兄 C:祖母
〈解答〉C:祖母
藤井竜王・名人は5歳のときに祖母に将棋を習い、すぐに勝てるようになって将棋に熱中しました。囲碁も祖母に習いましたが、将棋と同じく初心者だった祖母に勝てませんでした。祖母に将棋に負けて囲碁に勝っていたら、藤井は将棋の世界に進んだのでしょうか……。
“小学3年生の藤井くん”を泣かせた棋士は?
〈第4問〉★★☆☆☆
藤井は小学生の将棋大会に参加し、好成績をいつも挙げていました。2012年1月のある大会では、小学3年生の部で準決勝に進出しましたが、負けてまたも大泣きしました。
その大会で藤井に勝ち、後年、棋士になったのはだれですか。
A:高田明浩 B:伊藤匠 C:古賀悠聖