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侍ジャパン“最大の敵”はマイアミの異様な空気感? WBC決戦の地ローンデポ・パークの支配人が明かす“パーティタウン計画”

posted2023/03/20 18:14

 
侍ジャパン“最大の敵”はマイアミの異様な空気感? WBC決戦の地ローンデポ・パークの支配人が明かす“パーティタウン計画”<Number Web> photograph by Getty Images

“ラテンの3強”が顔を揃えたプールDの1次ラウンドから異様な盛り上がりを見せていたローンデポ・パーク。彼らが大会を去った後も“お祭りムード”は変わらなそうだ

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杉浦大介

杉浦大介Daisuke Sugiura

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 アメリカには「死ぬまでにやっておきたいこと」を書き留めておく“バケットリスト”という習慣がある。もしもあなたが筋金入りのベースボールファンなら、「マイアミでワールド・ベースボール・クラシック(WBC)のゲームを観ること」もリストに加えていいのではないか。そんなふうに思えるほど、第5回WBCのマイアミでのラウンドは素晴らしい盛り上がりを見せてきた。

 ドミニカ共和国、プエルトリコ、ベネズエラといったラテンの3強が顔を揃えた1次ラウンドでは、10試合中6戦でローンデポ・パークに3万人以上(キャパ3万7000人)の観客動員を記録。準々決勝以降、全戦でチケットはソールドアウト。単に多くのファンを動員しただけではなく、ドラム、カウベル、マラカスをはじめとする鳴り物入りの応援が許可されたスタジアムはほとんどお祭りのような空気感になった。

隣の人と会話するのも難しい

「おそらくこれまでプレーした中で最も騒がしいゲームだった」

 準々決勝のベネズエラ戦で逆転満塁弾を放ったアメリカ代表のトレイ・ターナーがそう述べていたが、ゲームを通じて隣に座っている人と話すのも難しいような環境はなかなか経験できるものではない。絶えずミュージックとダンスが繰り返され、ウェイブも軽々と一周。球場内に陣取ったファミリーの笑顔も絶えず、これほど賑やかで楽しい野球観戦の形も滅多にあるものではない。

 ローンデポ・パークは開閉式ドームだが、WBCは平等な環境作りのために全戦が屋根を閉めて開催される。そうやって密閉空間になることで、ノイズレベルもクラブにいるかのように大きくなるのだとか。ローンデポ・パークの支配人を務めるアンソニー・ファバタ氏によると、これらのすべてはナイトライフでも有名なマイアミらしい雰囲気を作り出したいという主催者側の計画通りなのだという。

「WBC開催にあたって、フェスティバルの雰囲気を持った騒がしいパーティにすることを目指した。だから鳴り物の持ち込みも許可し、WBCらしいノイジーな空気を作り出したんだ。このトーナメントの最中、球場内はたまに耳を塞がなければならないほど騒がしい。そんな環境を作り上げられたことを誇りに思っているよ」

【次ページ】 日本人記者がノイズを計測してみると…

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