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侍ジャパンの選手は“フィーバー”をどう感じてる? ヌートバーら当事者が明かす“スゴイ人気”「実感はない」「ワイドショーを見てびっくり」
posted2023/03/20 17:53
text by
佐藤春佳Haruka Sato
photograph by
JIJI PRESS
空前の大フィーバーのなか、侍ジャパンは日本時間の21日朝、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)準決勝に挑む。
メキシコとの大一番は試合開始が朝8時という時間帯だが、中継局のTBSは1時間前の7時から生中継を予定。それ以外のキー局も同時間帯は軒並み朝のワイドショー番組が揃っていることから、野球解説者をゲストに呼ぶなどして熱狂を巻き起こす「侍ジャパン」の選手たちの話題を取り扱う予定だという。
選手の証言「みんな実感がない」「ワイドショーを見てびっくり」
「なんか、すごいことになっているみたいですね。でも選手はみんな実感がないと思います。僕もこの間、初めて昼間にテレビをつけたら試合のことをワイドショーでやっていてびっくりしました」
準々決勝のイタリア戦前にそう話していたのは捕手の中村悠平(ヤクルト)だ。
2月17日に始まった宮崎合宿から名古屋、大阪での強化試合を経てWBC1次ラウンドへ。選手たちは約1カ月、チームでの共同生活を送ってきた。1次ラウンド突破が決まった12日から準々決勝の16日までの3日間は練習やミーティング以外の時間に自由時間があり、東京周辺の所属チームの選手たちは一旦自宅へ帰って家族と過ごしたり、所属先のチームメートと食事をしたりとリラックスに努めた。
身近な人たちから祝福の連絡を受けることはあっても、実際に熱狂の“震源地”にいる選手たちは世間の情報をチェックする時間がないのが実情。日本中の注目を集めている実感はほぼなく、フィーバーもいまいちピンときていない様子だ。