「15校中8校でチアリーダーが盗撮されている」出場校アンケートで判明した甲子園の”性的画像”被害「パーカーとスキニーパンツに変えた高校も」

　2020年11月の競技団体アンケートで「選手に限らず、応援団やチアリーダーもその標的になっていると考えられるので、併せて対応を考えていきたい」という回答があった。  

　大学でチアリーダーの活動をやっていた友人から、性的な写真を撮影されたり、その画像が拡散されたりする被害について聞いていたこともあり、アスリート以外の被害も気になっていた。

　アスリートの性的画像問題の報道が少し一段落した頃、21年3月8日の国際女性デーに向けて、チアリーダーの盗撮被害も調べようと動き出した。3月に選抜高校野球大会（兵庫・甲子園球場）が開かれることもあり、まずは高校野球の現場で起きている被害を記事にすることを決めた。

有観客となった今年夏の甲子園のスタンドにもチアリーダーの姿が　©Nanae Suzuki

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　アルプス席で高校球児を応援するために踊るチアリーダーを、脚を上げた瞬間やターンした瞬間に望遠のカメラで撮影し、その画像を拡散する。そのような被害があることは耳にしていた。

選抜出場校にアンケートを実施

　高校側や日本高等学校野球連盟（日本高野連）は把握しているのだろうか。実際には、どれくらいの事例があるのか。野球担当の児矢野雄介記者にも協力をしてもらい、第93回選抜高校野球大会の出場校にアンケートを取ることにした。

　各学校に電話で趣旨を説明したうえで、Googleフォームで作成したアンケートをメールで送った。高校生の被害を明らかにするため、質問に答えてもらうのに難色を示されると身構えていたが、被害をなくしたいという思いから快くアンケートに答えてもらえる学校ばかりだった。

　アンケートは出場する全32校に送り、チアリーダーがいないなどの理由で無回答だった7校を除く25校から回答を得た。そのうち、15校がチアリーダーによる応援を予定していた。

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