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“初の女性棋士”を目指す里見香奈女流五冠につながる潮流… 女流棋界発足の功労者は大山康晴十五世名人だった〈女流棋士48年の歴史〉
text by
田丸昇Noboru Tamaru
photograph byBUNGEISHUNJU
posted2022/08/16 11:02
プロ編入試験への挑戦を決め、会見に臨んだ際の里見香奈女流五冠
「二強時代」から女子ゴルフ界のような新世代台頭を
写真は、2015年に開催された加藤桃子女流王座(右)の就位式の光景。女性囲碁棋士の謝依旻女流名人が花束を贈った。囲碁界は男女ともに同じ制度で棋士になるので、棋戦名に女流が付いても、女流棋士とは呼ばない。
写真は、2018年に開催された蛸島女流六段の引退祝賀会の光景。女流タイトルの獲得は通算7期。43年に及ぶ立派な棋士人生だった。蛸島はLPSAの所属だが、連盟所属の多くの女流棋士がお祝いに駆けつけた。
写真は、2017年に開いた田丸一門会の光景。左から、櫛田陽一七段、田丸九段、小高佐季子女流初段(当時15)、井出隼平五段。女流弟子の小高は、兄弟子の井出に鍛えられて強くなった。さらに実力を伸ばしてほしい。
現在の女流棋界は、里見女流五冠、西山朋佳女流二冠が「二強」としてそびえている。
今後は、女子プロゴルフ界のように、若手の女流棋士が台頭してくることを期待したい。
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