甲子園の風BACK NUMBER
ヤフコメは「見ますよ(即答)」ともに“31歳で甲子園4強”…国学院久我山&浦和学院、2人の青年監督が明かす“イマドキ指導の本音”
text by
樫本ゆきYuki Kashimoto
photograph byYuki Kashimoto
posted2022/07/17 11:00
センバツで準決勝進出を果たした2人。多くの共通点を持ちながら、意外にもゆっくり会話するのは初めてだという
尾崎 背伸びして指導する必要はないですからね。1つ言えるのは、自分が選手だった時に良くないと思ったことは全部変えていきました。だからと言って、流行に乗ることが全部良いというわけではない。そこも自分の中で築いた「感覚」で判断しています。
――「批判をどう受け止めるか」についても監督の方にお聞きしたいと思っていました。インターネットのコメント欄、いわゆる「ヤフコメ」は御覧になりますか?
尾崎・森 見ますよ(即答)。
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森 そこが僕らネット世代の耐性でしょうね。前監督の時代は叩かれることに慣れていないので、見ることはなかったと思うのですが、僕は見ます。
尾崎 世間はこういう批評をして下さるんだと知れる機会でもありますしね。批判を読んで「はい、そうですか」と、一度受けたうえで、手放します。
森 コメント欄と言えば、最初のころは凄かったです。僕の記事に対するコメントが「世襲だ」ばかりで(笑)。同級生からLINEで「就任して、こんなに批判される監督がいるのか」と言われましたね。そこからのスタートだったのでもう慣れました。批判も、見に行くようにしています。
尾崎 ネットの批判は気にしませんが、グラウンドでは国学院大学・竹田利秋総監督の言葉を大切にし、光木(丈揚)助監督には「批判の目をもって、助言して欲しい」とお願いしています。良いよ、良いよと言われてるだけでは、成長できませんからね。
――ネット社会で揉まれて生きる、今どきの監督さんだなと感心させられます。ちなみに、メンター(助言者)はいらっしゃいますか?