甲子園の風BACK NUMBER
ヤフコメは「見ますよ(即答)」ともに“31歳で甲子園4強”…国学院久我山&浦和学院、2人の青年監督が明かす“イマドキ指導の本音”
text by
樫本ゆきYuki Kashimoto
photograph byYuki Kashimoto
posted2022/07/17 11:00
センバツで準決勝進出を果たした2人。多くの共通点を持ちながら、意外にもゆっくり会話するのは初めてだという
尾崎 いままで久我山は「勉強の学校」というイメージが強かったと思うのですが、センバツの選手たちを見て「本気で野球をやっているんだな」というのが伝わったらうれしいですね。意外と泥臭くやっているところを見て欲しかったんです。
森 僕は昨秋から監督をやらせていただいた中で、センバツは浦和学院の伝統を守りつつ、新しい浦学を見せる場でしたので、話題にしていただいたことはとても光栄でした。選手にとっても励みになったと思います。
――Y世代ということでお2人にお聞きしたかったことがあります。あらゆる情報があふれている今の時代、チーム作りをする上で情報の取捨選択はどのようにしているのですか?
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尾崎 どんな情報も、良いと思ったものは一度インプットします。その時に、自分の感覚に合うものだけを選んで取り入れる。信念というフィルターにかけて、取捨選択をしていきます。
森 同じですね。情報を遮断するのではなく、受け入れる。その中で尾崎君と同じように、自分の感覚で必要なものだけを採用していきます。
尾崎 昨秋、イチローさんにお会いしたときに聞いたのですが、「イチローさんは理論派ですか感覚派ですか?」という質問をさせていただきました。その時に「感覚派。理論はあとからついてくるもの」と教えていただき、確信したんです。技術のことに限らず、チーム運営に於いても自分の感覚や、信じたものを貫けばいいんだと改めて思いました。
森 浦和学院は森士(父)という偉大な前監督がいましたが、そのコピー監督になってはいけないと思っていました。自分で信じたことにトライして、やってみなければ、自分のチームは作れません。まだまだ勉強中ではありますが。
ヤフコメは…両監督「見ますよ(即答)」
――まだ今年で32歳の年。「自分の感覚」が揺らぐことはないですか?
森 そこもあって当たり前だと思っています。ただ、25歳まで社会人野球を続け、そのあと前監督のそばでコーチとして指導するなど、年齢の割にはすごく濃密な経験をさせてもらった。その中で「いいとこドリ」しながら、得た感覚をどんどん指導に生かす。その考えで、ここまで来ています。