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投手・大谷翔平「2022年の課題」をあえて挙げるなら… 1つは「対左打者への球種」、もう1つは?《データ分析》 

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間淳

間淳Jun Aida

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photograph byUSA TODAY Sports/REUTERS/AFLO

posted2021/11/21 11:03

投手・大谷翔平「2022年の課題」をあえて挙げるなら… 1つは「対左打者への球種」、もう1つは?《データ分析》<Number Web> photograph by USA TODAY Sports/REUTERS/AFLO

9勝はエンゼルスのチーム勝ち頭で、100イニング到達も立派な数字だ。しかし大谷翔平なら、投手としてもさらなる進化を見せてくれるはず

 9月26日の登板では速球に本来の伸びはなかったが、球速は平均156キロをマークした。そして、速球の割合が極端に少なかった。この試合、大谷は112球を投じているが、速球は22球しかない。これは全投球の2割にも満たない。

 速球の伸びがないと感じたのか、来シーズンに向けて何かを試したのか、意図は分からない。だが、7回5安打1失点、10奪三振の好投は、剛速球を使わなくても打者を封じられると証明する投球内容だった。森本氏はこのように期待を込めた。

「メジャー流の投球スタイルへのモデルチェンジを試したのかもしれません。色んな変化球を操れて、シーズン序盤のような速球があったら、タイトルを狙えると思います。今シーズンつかんだものが、来シーズンにつながったら楽しみですね」

大谷が会見で語った「目指すべきもの」

 帰国後初めて公の場に姿を見せた15日の記者会見で、大谷は「ベーブ・ルースと比較していただけるだけで光栄。そのすごさは残した数字だけではなく、実際に見たことがなくても、多くの人が知っているところ。そこは選手として目指すべきもの」と語った。

 ルース以来となる2桁勝利と2桁本塁打の偉業。左打者への課題を改善すれば、10勝を大きく超えてタイトル争いをする可能性も感じさせる。大谷が目指すべき場所は決して遠くない。<打者編へ続く>

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大谷翔平「きちんとしたフィジカルがあると…」の言葉通り! 超データ分析で浮かぶ《打者で2つの大変化》とは

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