酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
“真剣勝負の昭和→お祭りの平成・令和”NPBオールスター史と2021年出場選手の通算記録… 佐藤輝明ら初出場が多数、最多出場は?
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph byKyodo News
posted2021/07/15 17:03
2019年のオールスターでは近本光司がサイクル安打を達成した。お祭り感が強まった球宴で、どんなプレーが生まれるか
選手メンバーのオールスター戦での通算成績を見ていこう。出場回数の後のカッコ内数字は、選出されたが辞退した回数である。
パ・リーグの初出場は13人。その面々は……
<パ・リーグ>
〇先発投手
宮城大弥(オ)初出場
〇中継ぎ投手
平良海馬(西)初出場
〇抑え投手
松井裕樹(楽)4回目/3試0勝0敗0S 2.1回2奪三振 率0.00
〇投手
山本由伸(オ)3回目/2試0勝0敗1S 4回2奪三振 率9.00
津森宥紀(ソ)初出場
佐々木千隼(ロ)初出場
益田直也(ロ)4回目/3試1勝0敗0S 3回0奪三振 率3.00
今井達也(西)初出場
松本航(西)初出場
則本昂大(楽)4回目/3試0勝0敗0S 6回6奪三振 率4.50
田中将大(楽)7回目/6試1勝1敗0S 11回6奪三振 率5.73
宋家豪(楽)初出場
上沢直之(日)2回目/1試0勝0敗0S 2回1奪三振 率0.00
〇捕手
森友哉(西)4回目/6試14打4安3本8点0盗 率.286
甲斐拓也(ソ)3回目/3試7打3安0本1点0盗 率.429
栗原陵矢(ソ)初出場
〇一塁手
山川穂高(西)3回目/4試12打3安1本2点0盗 率.250
〇二塁手
浅村栄斗(楽)8回目/14試33打10安2本4点0盗 率.303
〇三塁手
中村剛也(西)8(1)回目/14試34打7安3本4点0盗 率.206
松田宣浩(ソ)10(1)回目/19試47打8安0本0点0盗 率.170
〇遊撃手
源田壮亮(西)4回目/6試12打2安0本1点0盗 率.167
〇内野手
中村奨吾(ロ)2回目/2試3打1安0本0点0盗 率.333
呉念庭(西)初出場
小深田大翔(楽)初出場
〇外野手
吉田正尚(オ)3回目/4試14打6安1本3点0盗 率.429
柳田悠岐(ソ)7回目(1)/10試28打7安1本3点1盗 率.250
L.マーティン(ロ)初出場
荻野貴司(ロ)3回目(1)/1試4打2安1本0点0盗 率.500
島内宏明(楽)初出場
近藤健介(日)4回目(1)/4試11打3安0本0点0盗 率.273
杉本裕太郎(オ)初出場
〇DH
B.レアード(ロ)4回目/6試14打3安0本0点0盗 率.214
先発のオリックス宮城大弥、中継ぎの西武・平良海馬が初出場というフレッシュさ。ともに沖縄県出身である。
田中将大は8年ぶりの出場となる
一方で楽天の田中将大は2013年以来8年ぶりの出場となる。田中は初出場だった2007年に先発して2回自責点6で負け投手になったことが響いて通算防御率は5.73だが、2011年以降3年連続で無失点となっている。8年前のセ・リーグの出場選手で今回も出場しているのは巨人の坂本勇人、DeNAの三嶋一輝だけだが、今回はどんな投球を見せるか。
野手陣では森友哉と中村剛也の西武勢が通算3本塁打と活躍している。今年の第1戦は本拠地メットライフドームだけに期待できそうだ。
オリックスの吉田正尚は「どんな試合でもアベレージを残す」選手になりつつある。同僚の杉本裕太郎は昨年レギュラーでさえなかった。どれだけアピールできるだろうか?
楽天の宋家豪、西武の呉念庭と台湾勢も初出場。台湾プロ野球(CPBL)は感染拡大によって6月13日を最後にペナントレースが中断している。それだけに台湾のファンは、両選手の活躍に注目するはずだ。