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【日本ダービー】サトノレイナスとウオッカの“大きな違い”とは? エフフォーリア圧倒的有利も、対照的な脚質の「怖い存在」が

posted2021/05/29 17:02

 
【日本ダービー】サトノレイナスとウオッカの“大きな違い”とは? エフフォーリア圧倒的有利も、対照的な脚質の「怖い存在」が<Number Web> photograph by Photostud

無敗でダービーに臨むエフフォーリアは皐月賞まで2着との差をどんどん広げている

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島田明宏

島田明宏Akihiro Shimada

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 今年も昨年のコントレイルにつづき、無敗の二冠馬が誕生するのか。それとも、2007年のウオッカ以来、14年ぶりに牝馬が頂点に立つのか。あるいは、伏兵が波乱の結末を演出するのか——。

 世代ナンバーワンを決める「競馬の祭典」第88回日本ダービー(5月30日、東京芝2400m、3歳GI)が近づいてきた。

エフフォーリアが引いた1枠1番は圧倒的有利

 昨年の2歳王者ダノンザキッドが骨折で回避したため、今年のダービーはフルゲート割れの17頭で争われることになった。

 中心となるのは、デビュー以来無傷の4連勝で皐月賞を完勝したエフフォーリア(牡、父エピファネイア、美浦・鹿戸雄一厩舎)だ。

 新馬戦、百日草特別、共同通信杯、皐月賞と、相手が強くなるたびに着差をひろげ、皐月賞では2着を3馬身突き放した。平成以降の皐月賞で2着に3馬身以上の差をつけたのは、1994年のナリタブライアンと、東日本大震災のため東京での開催となった2011年のオルフェーヴルのみ。2頭とも三冠馬だ。

 この中間は、いつものパターンで福島のノーザンファーム天栄での調整を経て、先々週の木曜日、5月13日に帰厩。1週前追い切りも、レース週の本追い切りも主戦の横山武史が騎乗し、万全の状態に仕上がっている。

「この馬のおかげで、いい経験をさせてもらっています。できれば、このまま負けなしで行きたいです。自信はあります」

 デビュー前からエフフォーリアに乗りつづけている横山はそう話している。

 勝てば、史上4組目の騎手による父子制覇を果たすと同時に、22歳5カ月での戦後最年少制覇を達成することになる。

 父・典弘は、今の横山と同じデビュー5年目の1990年、1番人気のメジロライアンでダービーに臨み、2着に惜敗している。

 エフフォーリアは1枠1番の好枠を引いた。

 新しい順に見ていくと、2019年ロジャーバローズ、2013年キズナ、2010年エイシンフラッシュ、2009年は横山典弘のロジユニヴァース、2008年ディープスカイ……といった馬たちが、1枠1番から勝っている。

 ダービーウィークから、内埒を前週までのBコースよりさらに外に移動したCコースでレースが行われるので、内枠が圧倒的に有利になるのだ。

【次ページ】 ウオッカとサトノレイナスの共通点

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