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戦場のようなメジャーで… 筒香嘉智、子供たちの質問「もう無理と思った時どう乗り越えた?」への回答は?

posted2021/01/18 17:01

 
戦場のようなメジャーで… 筒香嘉智、子供たちの質問「もう無理と思った時どう乗り越えた?」への回答は?<Number Web> photograph by 提供写真

オンラインで子供たちの質問に答えた筒香

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鷲田康

鷲田康Yasushi Washida

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 タンパベイ・レイズの筒香嘉智外野手が1月16日、出身地の和歌山県橋本市の児童に向けた「トークとエクササイズ体験会」にオンラインで参加した。

 イベントはまず子供達の質問に答える形のトークコーナーからスタート。

「朝起きて最初にやることは?」という質問に「嘘はつきたくないので本当のことを言います」と笑みを浮かべ「布団を出て、その場に立って30秒から1分間、自分の体の重心を確認することです」と独特のルーティンを告白。

 また休みで和歌山に帰ってきている時にやることを問われると「和歌山のみかんを食べるのと、田んぼを走っています」とくつろいだ雰囲気で地元愛を語った。

 また現在大阪府内で行なっている自主トレに触れ「自分の体を自由に扱うエクササイズを中心に練習をしています」とオフの過ごし方を紹介。

 そのエクササイズ体験会では自らブリッジや倒立などのやり方を披露。壁に向かっての倒立では「力みなく、手の正しい位置に重心をかけることができれば、自然に壁にピタッとつきます」と指先から背中、お尻、足がピタッと壁に密着した逆立ちのお手本を示すなどのパフォーマンスも行なった。

海外では競争ではなく楽しむことを大切にしている

 筒香は2019年1月に橋本市のスポーツ推進アドバイザーに就任。今年で3度目の地元イベントへの参加となったが、コロナ禍の中で参加者は橋本市の小学生を中心に15人前後を4グループに分けての分散開催を余儀なくされた。

 それでも筒香が持つ、勝利至上主義への危惧、結果ばかりが重んじられる日本の野球、スポーツ環境への危機感は変わらない。

 イベントの最後には自らの言葉でメッセージを発信。

「日本ではスポーツに限らず小さい子供にも結果が求められたり、他の子供と比較されることが多いが、海外では競争ではなく、思い切り楽しむこと、好きになることを大切にしている。結果的にはその方が世界で活躍できる人材を作ることにつながっているので、保護者や指導者にはそういう環境作りを目指して欲しい」と子供を持つお父さん、お母さんと、指導者へと強く訴えた。

【次ページ】 「人と比較するのではなく、自分自身の可能性に対する喜び」

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