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PSG史上最高監督カルロ・アンチェロッティが明かす“1番つらい瞬間”「心から泣くときもよくある」
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ティエリー・マルシャンThierry Marchand
photograph byPierre Lahalle/l’Équipe
posted2021/01/16 17:00

ズラタン・イブラヒモビッチと握手を交わすカルロ・アンチェロッティ
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アンチェロッティ 2つある。まずは私自身が驚いた。というのも、PSGでそれほど長い時間を過ごしたわけではない(2011年12月~2013年5月)からだ。もう1つはその短い期間の間に、人々の心に何かを刻み込めたことを誇りに思う。
正直に言って、パリで過ごした時間は素晴らしかった。特に2年目はリーグ優勝を果たしたうえに、CLではバルセロナを相手に1度も負けない(第1戦が2対2、第2戦が1対1)まま準々決勝で敗れ去った。とはいえ、他にも優れた監督はたくさんいる。ローラン・ブランやトーマス・トゥヘル、アルツール・ジョルジ、ルイス・フェルナンデス……。
――PSGはずっと気にかけていますか?
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アンチェロッティ もちろんだ。今年はCL優勝まであと一歩のところまで迫った。
――優勝するための何が欠けていたのでしょうか?
アンチェロッティ 単に経験が足りなかった。別の言葉に言い換えれば伝統ともいえる。たしかに彼らにもそれなりの経験はあるが、対戦相手が悪かった。バイエルンは史上初のCL全勝優勝を成し遂げたチームだからね。
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