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乾貴士、武藤嘉紀らはなぜ呼ばれなかった? 森保ジャパン“メンバー固定化”で目指すものとは
text by
二宮寿朗Toshio Ninomiya
photograph byJFA
posted2020/11/06 17:02
10月のカメルーン戦前の森保ジャパンの面々。ここから大きな入れ替えはなかった
“ネクストステップ”に入った印象を受ける
勝ちにこだわるため、と受け取ることはできます。
カメルーン、コートジボワールに1勝1分けはまずまずの結果です。2試合1点の攻撃は課題ですが、2試合無失点の守備についてはアタッカーの貢献度も評価しているはずです。
このチームでメキシコ相手にどこまでやれるのか。そこを試したいのだと感じます。
大幅にメンバーを入れ替えるとテスト色が強く映る可能性もあります。勝負を追求するという強いメッセージを、選手にも発しているように感じます。
今後、メンバーを固定化していく流れになると私は見ています。なぜならチームづくりの“ネクストステップ”に入った印象を受けるからです。
反町康治技術委員長はメンバー発表会見で「監督からは少しでも強いチームと対戦させてほしい」というリクエストがあったと明かしています。
強いチームと戦うことをリクエストした理由
10月はアフリカの強豪と対戦し、そして今回は中南米の強豪メキシコが相手です。
メキシコは10月の強化試合でオランダ代表に勝利しており、現在のFIFAランキングは11位。厳しい戦いになることは間違いありません。
またメキシコの前に戦うパナマ代表も反町技術委員長は「ここ最近、頭角をあらわしている好敵手」と表現しています。
森保監督はなぜ強いチームと戦うことをリクエストしたのか。
前回の遠征では途中から3バックを試したり、エースの南野拓実をサイドハーフで起用したりと、戦術の幅を広げようと動きました。
強いチームと戦うことで何ができて、何ができないのか。整理をつけながら、ブラッシュアップしていく段階に入ろうとしていると解釈できます。