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本田圭佑のボランチ起用、アウトゥオリ監督に直撃取材! 「攻め上がって構わない」 

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沢田啓明

沢田啓明Hiroaki Sawada

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photograph byPressinphoto/AFLO

posted2020/09/02 20:00

本田圭佑のボランチ起用、アウトゥオリ監督に直撃取材! 「攻め上がって構わない」<Number Web> photograph by Pressinphoto/AFLO

ボタフォゴではボランチの位置でプレーする本田圭佑。アウトゥオリ監督は攻撃的な姿勢を“容認”している。

コミュニケーション能力が高いから。

――外国人で、ブラジルへ来て間がなく、しかもポルトガル語がまだ十分に話せない本田をあえてキャプテンに指名した理由は?

「世界各国で豊富な経験を積んでおり、なおかつこれまで自分が学んだことを他の選手に伝えてチームを強くしたいという意欲に溢れている。コミュニケーション能力が高いから、外国人であることも言葉の障害も特に問題にはならないと考えた」

――本田を本来の攻撃的MFとしてではなくボランチとして起用する理由は?

「彼の確かなキープ力と高度なパス供給能力を中盤のやや深めの位置で発揮してもらうことがチームにとって最も良いと考えた。ただし攻撃参加に関しても、何の制限も設けていない。自分の判断でいつでも攻め上がってくれて構わない、と伝えている」

――本田本人も、このポジションでプレーすることを楽しんでいるようです。

「そのようだね(笑)。新しいミッションに能動的に取り組み、チャレンジを楽しむ。これが、彼の素晴らしいところだ」

彼がチームの中核を成す選手である。

――8月は、試合によって本田を温存しました。その理由は?

「“温存”という言葉は適切ではない。今季は(コロナ禍の影響)で試合間隔が非常に短かいから、彼を休ませてフレッシュな選手を起用することがチームにとっても彼にとっても良いと判断した」

――今後も、適宜、本田を休ませるのでしょうか?

「そのつもりでいる。ただし、彼がチームの中核を成す選手である、という私の認識は変わっていない」

――久保建英をはじめとする日本人の若手選手が欧州で奮闘しています。彼らをどう評価していますか?

「以前、カタール代表の監督を務めていてドイツ国内で合宿を張った際(注:2012~13年)、地元メディアから『なぜこんなに多くの日本人選手がブンデスリーガで活躍していると思うか』と聞かれた。私は『日本人選手は基本技術がしっかりしており、プロ意識が極めて高く、戦術理解能力も優れている。今後、欧州で活躍する日本人選手はさらに増えるだろう』と答えた。その通りのことが起きている。日本のフットボールにとって素晴らしいことだ」

【次ページ】 14年前、内田を抜擢した男が……。

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