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藤井聡太棋聖、順位戦で驚異の通算勝率.970。3連勝でB級2組首位、王位戦&NHK杯でも快進撃続くか。 

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photograph by日本将棋連盟

posted2020/07/30 10:40

藤井聡太棋聖、順位戦で驚異の通算勝率.970。3連勝でB級2組首位、王位戦&NHK杯でも快進撃続くか。<Number Web> photograph by 日本将棋連盟

今期の順位戦3連勝となった藤井聡太棋聖(別日撮影)

 藤井聡太棋聖(18)は29日、東京の将棋会館で行われた第79期順位戦B級2組3回戦で鈴木大介九段に103手で勝利し、3連勝で首位に立った。

 鈴木九段は藤井猛九段、久保利明九段とともに「振り飛車御三家」と称される元A級棋士。鈴木九段が得意とする「四間飛車」に対して藤井棋聖は最も堅牢な囲いとされる「穴熊」を採用。中盤から終盤にかけて安定した指し回しで、夕食休憩後の19時25分に、鈴木九段を投了に追い込み、18歳になってからの公式戦初勝利を挙げた。

 この対局での勝利で、藤井棋聖は順位戦での通算成績を32勝1敗とした。勝率にすると「.970」という驚異的な数字となっている。

 順位戦は、1年間かけて昇級を争うリーグ戦。C級2組からC級1組、B級2組、B級1組と昇級して、そこからA級に上がったトップ棋士10人が名人への挑戦権を争う。

 藤井棋聖がA級に入るのは最速でも2022年度。谷川浩司九段の持つ最年少名人獲得記録(21歳2カ月)を塗り替えるには連続で昇級を果たした上でA級でトップに立ち、2023年度に名人に挑戦して勝つしかないが、決して不可能ではないのでは――と思わせる勝ちっぷりを順位戦でも見せている。

 なお藤井棋聖の次局予定は8月4、5日、木村一基王位との王位戦第3局。また2日にはNHK杯将棋トーナメント1回戦、塚田泰明九段戦が放映される。

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