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「今年、正捕手の座を獲るつもりで」大阪桐蔭“最後の日本一を知る男”2022年ドラ1捕手・DeNA松尾汐恩の決意 西谷浩一監督からは「頑張れよ、とだけ…」
posted2025/03/10 06:01

大阪桐蔭高時代は春のセンバツで全国制覇…2022年のドラフト1位・横浜DeNAの松尾汐恩は3年目を迎えた今季、捲土重来を期している
text by

沢井史Fumi Sawai
photograph by
(L)Fumi Sawai、(R)Nanae Suzuki
昨年は日本一に輝き、今季は27年ぶりのリーグ優勝を目指すDeNAベイスターズ。そんなチームで高卒3年目の捕手が勝負の年を迎えている。キャンプでは自慢の打撃にさらに磨きがかかり、快音を連発していた。高校野球の超名門・大阪桐蔭校で「最後の日本一」を知る20歳は、巷で囁かれ始めている負のレッテルを吹き飛ばすことができるのか。《NumberWebインタビュー全2回の2回目/最初から読む》
昨季、いくつかの“失敗”を喫したことも教訓にしながら、横浜DeNAベイスターズの松尾汐恩は3年目のキャンプを慎重に、じっくりと進めている最中だ。
「打つ方はいい感じで来ています」
それでも1クール目から手ごたえを感じているのは「バッティング」だと本人は高らかに口にする。
「打つ方はいい感じで来ています。1月の自主トレから準備をしっかりやってきたつもりなので」
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その言葉通り、とある日の打撃練習では鋭い当たりを連発し、順調な仕上がり具合をアピールしていた。アップで表情を見ていても、実に明るい。キャッチボールでは戸柱恭孝とペアを組むも2度ほど暴投してしまい、戸柱から「コラー!」と笑顔ながら“叱責”される場面もあった。
10歳以上離れた先輩とも物おじせずにコミュニケーションを取れているのは、松尾の屈託のない性格と堂々とした姿によるところが大きい。さらにベイスターズという環境に、この2年間でしっかりと溶け込んでいる証でもあるのだろう。