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「#スポーツを止めるな」の可能性。
各界トップランナー12名が白熱議論。
posted2020/06/04 11:40
text by
多羅正崇Masataka Tara
photograph by
NumberWeb
いま、子供たちにできることは何か。競技の枠を超え、知恵と情熱が交錯した。
一般社団法人スポーツコーチングJapan(SCJ)が企画した、6競技12名のトップランナーたちによるトークイベント「#スポーツを止めるな2020」。
5月30日にオンライン形式で開催された90分を超えるの“異競技交流会”は、新型コロナウイルスの影響でアピール機会を失った高校3年生をサポートするプロジェクト「#ラグビーを止めるな2020」が端緒になっている。
「#ラグビーを止めるな2020」は、選手側がSNSに同ハッシュタグを付けてプレー映像を投稿し、大学・社会人チームにアピールするインターネット活動だ。
発起人は、日本ラグビー協会でタレント発掘を担当する元日本代表の野澤武史氏。大学リクルーターから有望選手獲得の相談が増えたことから企画し、元日本代表キャプテンの廣瀬俊朗氏、ラグビーコーチの最上紘太氏ら5人のチームを組織。バスケットボール界と足並みを揃えながら入念に準備した。
「何回ミーティングしたか分からないですね。非常にスピーディーに動けましたし、同じ絵を見ることができていました」(廣瀬氏)
堀江翔太らラグビー日本代表の拡散協力もあり、活発な動画投稿がスタート。同様の取り組みが「#バレーボールを止めるな2020」「#チアを止めるな2020」など他競技にも広がった。
各界のコーチ、アスリートが賛同。
今回のトークイベントは、そんな「#○○を止めるな2020」を各競技で主導、賛同したコーチ、アスリートたちが一堂に会する最初の機会だった。
ラグビー界からは野澤氏、廣瀬氏ら5名。バスケットボール界からはBリーグ東京エクセレンスの選手兼GM・宮田諭氏ら2名。柔道界からはリオデジャネイロ五輪男子100キロ級銅メダリストの羽賀龍之介。バレーボール界からは元女子代表の大山加奈さん。ハンドボール界からは元日本代表で関大北陽高校の吉田耕平監督。チア界からはチアリーダーズクラブ「JUMPS」代表取締役の石原由美子さん。
そして大学スポーツ協会(UNIVAS)からは、事業企画部長の椛沢保男氏が10人目のパネリストとして参加し、SCJ代表理事の中竹竜二氏の挨拶、理事の今田圭太氏の司会進行により、12画面のパネルトークが始まった。