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コロナ自粛の街で広がる親子ラン。
我が子と一緒に楽しく走る秘訣は?
posted2020/04/14 07:00
text by
金哲彦Tetsuhiko Kin
photograph by
Al Bello/Getty Images
新型コロナウイルスによる「緊急事態宣言」で繁華街から人が消えた。
感染拡大が収束するまで、今はただできることを粛々と実行するだけである。じっと我慢、それしか術はない。
自粛の影響だろうか、目に見えて増えたのが街角や公園で「走る人」たちである。あえて「ランナー」とは呼ばないでおく。その理由は、「ランニングブーム」以来走っている人たちとは明らかに様子が違うからだ。
コロナ以前から街で見かけた「ランナー」の多くはフルマラソンなどのレースにエントリーし、完走やタイム向上を目指す人たち。つまり明確な目標に向かって走るまあまあ本格的な人たちである。
一方の「走る人」たちは、ウェア、シューズ、ランニングフォームを見れば、全くの初心者であることはすぐに分かる。
コロナで仕事や日常生活での自粛を強いられ、ストレスと運動不足解消が目的で“にわか”に走りだしたのだと思う。政治家や専門家も「屋外での散歩やジョギングはやっても構わない」とテレビで何度も発言していることも影響しているのだろう。
「走ってみようか」は自然な流れ。
きっかけがたとえコロナであっても、走る人が増えるのはいいことだ。
手洗い、うがい、マスクの着用など、いまだかつてないほど健康意識が高まっている中、ランニングが加わればまさに鬼に金棒。コロナ収束後の健康増進に寄与することは間違いない。
「走る人」を観察すると、親子やカップルが目立つ。きっかけはコロナ自粛だから、ひとりで走る不安や寂しさがあるのだろうか。
いや待てよ、学校は休校で子供は自宅で時間を持て余している。親たちもリモートワークで自宅にいる。「家にばかりいてもなんだから、ちょっと走ってみようか」となるのはむしろ自然なのかもしれない。
そこで、走る専門家として親子で楽しく走るためのアドバイスをいくつかしておきたい。