今日も世界は走っているBACK NUMBER

コロナ自粛の街で広がる親子ラン。
我が子と一緒に楽しく走る秘訣は? 

text by

金哲彦

金哲彦Tetsuhiko Kin

PROFILE

photograph byAl Bello/Getty Images

posted2020/04/14 07:00

コロナ自粛の街で広がる親子ラン。我が子と一緒に楽しく走る秘訣は?<Number Web> photograph by Al Bello/Getty Images

自粛によって生まれ始めた親子でのランニングの時間。健康増進・維持だけでなく、家族との絆を深める時間にもなるだろう。

走る前のウォーキングが大切。

 走る前のウォーミングアップも必ず実施するべきだ。

 体操は専門的なものでなくて、ラジオ体操で十分。

 そしてここからが肝心。体操してからいきなり走り出すのではなく、5分程度まずウォーキングをやってから走ること。走り出す前のウォーキングは欠かしてはいけないウォーミングアップなのだ。

 2人で走ると不思議なコミュニケーションが生まれる。いつもは素直に言えなかった相談ごとなどが自然とでてくるのだ。走るというアクティブな運動で脳からアドレナリンが出ていることも理由かもしれないが、私はもうひとつ、あまり気づかなかった理由があると思っている。

同じベクトルで生まれる安心感。

 それは、コミュニケーションのベクトル。

 人と人が向かい合うのではなく同じ方向に進む「ベクトル」だ。

 向かい合うベクトルは、うまく波長が合うときはいいが、すれ違うこともあれば攻撃的になることもある。しかし、同じ方向に向かうベクトルに争いは生まれにくい。あるのはむしろ安心感の方である。

 親子、夫婦、恋人同士でゆっくり走る時間は、新たな絆を結ぶ時間でもあるのだ。

BACK 1 2 3
#金哲彦
#親子ラン

陸上の前後の記事

ページトップ