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新中高生とその保護者に伝えたい、
ヤバい部活の見分け方とやめ方。 

text by

中澤篤史

中澤篤史Atsushi Nakazawa

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posted2020/03/17 08:00

新中高生とその保護者に伝えたい、ヤバい部活の見分け方とやめ方。<Number Web> photograph by AFLO

部活動の選び方は、学生生活の楽しさを大きく左右する。かしこく選び、合わなければ勇気を持ってやめるのも手なのだ。

「代わりに何をするか」は後回し。

 あと保護者がよく言ってしまうパターンとして「代わりに何をするか決めてからやめなさい」というものもあります。

 たしかに次に何をするかは心配になりますが、しかし、必須の条件ではありません。部活で子どもが耐えられないダメージを受けているなら、すぐにやめるべきですしね。

 そもそも部活にどっぷり浸かった生活の中で「部活がない生活」をイメージすることは難しいので、次に何をやるかを決めるためにも、いったんやめて時間を作ってみる必要があるとも言えるのです。

 もちろん部活をやめると大きな時間とエネルギーが余ることになりますから、実際に色々な可能性は広がります。なので「代わりに何をするか」という質問は、部活をやめるかどうかを決めるためではなく、やめた後の生活を想像しやすくするために使うのがいいと思います。

 実は私の小3の息子もつい最近、地域のサッカークラブをやめました。息子からやめたいという気持ちを最初に聞いた時に「これは息子の問題であると同時に、親の問題でもあり、さらに研究者としての私の問題でもあるな」と思いました。

 部活はやめてもいいんだと言ってる研究者(私)は、自分の子どもにも正しく接することができるだろうか。「そうか、やめたくなったんか、うん、ええよ」と息子の声を受けとめて、コーチのところへ一緒に行きました。「やめます」という宣言は本人がしましたね。

 部活は課外活動でありながら、学生生活の中でかなり大きなウェイトを占めます。入るか入らないか、どのぐらいの距離で付き合うかは自分の意志で決めていいことです。そして保護者としてはその意志を尊重しつつ、SOSがあったときにはそれを見逃さないことが大切になります。

 プラスにもマイナスにもなる部活、入るときもやめたくなったときも、以上の注意点を参考に考えてみてください。

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