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新中高生とその保護者に伝えたい、
ヤバい部活の見分け方とやめ方。 

text by

中澤篤史

中澤篤史Atsushi Nakazawa

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posted2020/03/17 08:00

新中高生とその保護者に伝えたい、ヤバい部活の見分け方とやめ方。<Number Web> photograph by AFLO

部活動の選び方は、学生生活の楽しさを大きく左右する。かしこく選び、合わなければ勇気を持ってやめるのも手なのだ。

授業と部活で豹変する顧問は危険。

 肝心の部活の選び方ですが、「ヤバい部活」を見抜く基準の1つは、やっぱり顧問ですよね。

 いい先生だったらいいけれど、嫌な先生だったら嫌なものです。

 その時、先生によっては「授業の顔」と「部活の顔」が違う場合もあるので注意が必要です。

 授業の時は優しくて丁寧なのに、部活になると突然「お前らよく聞けー! 黙って従えー!」とオラオラタイプに豹変してしまう先生がいる部活は危ない! どんな先生が部活を指導してくれるのかは、まずもってチェックすべきポイントでしょう。

仮入部は複数経験すべし。

 あと大事なのは、2週間~1カ月あることが多い仮入部とか体験入部と言われるお試し期間に、複数の部活を経験してみることです。

「このスポーツをやるんだ」と決めている人もいると思いますが、部の雰囲気とか人間関係の良さは、他と比べてみないとわかりません。1つしか知らないと「まぁ部活ってこんなもんかな」と思いやすいのです。

 知り合いも増えますし、本命の部活があったとしても2つか3つの部を体験する方がいいと思います。その中から自分が選んだ、という感覚もより強まるはずです。

 体験入部の時にチェックするのは、活動内容はもちろんですが、先輩たちが毎日楽しんでいるかどうかにも注意を払いましょう。

 たとえば先生の出張で部活が休みになった日に先輩が喜んでいたら、「普段の部活は楽しくないの?」と疑問に感じてしまいますよね。

 それでは、もはや自主的に参加しているとも言えません。授業が終わって部活へ行く時にポロッと出る先輩たちの表情にも本音が出てるかも。

新入部員への接し方に体質が出る。

 顧問や先輩たちが、新入部員としてのみなさん自身へどう接するかも大切なチェックポイントです。それを見ればその部活の体質がわかります。同じ競技を好きな仲間が増えるのを楽しみにしているのか、それとも雑用をやらせる下っ端扱いを取り込もうとしているのか。3年生が偉そうにしていたら、それは変な上下関係があることを示す危険信号です。

 そして仮入部期間の1年生には優しくしてくれていても、2年生に対して異常に厳しかったらそれも注意です。体験入部が終わった途端に態度が変わってしまった、というのも困りますからね。そういう雰囲気の違いも、複数の部活を比較することで気づきやすくなると思います。

 他には部費はいくらか、活動時間や休みの日数はどれくらいかなども大切な情報です。いまは仕事を選ぶ時にも、ワークライフバランスを重視する人がどんどん増えています。と言っても、本来部活は自主的に参加するものなので「自分の時間が取れるか」と気にするのは変なのですが(笑)、現実的にはやり過ぎで苦しい部活もあるので聞いておいた方が間違いないでしょう。

【次ページ】 親、学校の立場を考えると。

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