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J2サンガ新スタジアムに突撃取材!
臨場感抜群、明智光秀も学べる?
text by
茂野聡士Satoshi Shigeno
photograph bySatoshi Shigeno
posted2020/02/10 19:00
京都の盛り上がりを予感させる「サンガスタジアム by KYOCERA」。今季はどんな熱戦が繰り広げられるか。
パナスタに近い響き、両監督も絶賛。
ほどなくキックオフ。両サポーターのチャント、決定機が来たときの歓声などの音は、パナスタに似た感覚を受ける。つまり、すごくいい感じで響いてくる。「観客が近くてみなさんの声が直接聞こえるんで、やっている僕らとしても力になりますね」と、サンガの選手として新スタジアム初ゴールを刻んだ10番、庄司悦大は試合後のミックスゾーンで語っていた。
サッカー観戦についても抜群だ。せっかくなので記者席からだけでなく各コンコースから眺めてみたが、低層席はピッチからものすごく近く、高層席からはとても俯瞰しやすい。サッカー自体を見る環境としては満点をつけたい。3-2の打ち合いでセレッソに軍配が上がった試合後の両監督のコメントもこの通りだ。
「凄く美しいスタジアムだと思います。サッカーをプレーするためのスタジアムで、ピッチに凄く近い。2万人という収容人数もちょうどいいと思います」(C大阪・ロティーナ監督)
「内容は端折って、すごくいいゲームでした(笑)。このスタジアムのやるための準備、現場としては何も問題なかったです」(京都・實好礼忠監督)
開幕時は、防寒対策を忘れずに。
ただ1つだけ……試合前の描写で察しはつくだろうが、じっとして観戦するのはとんでもなく寒い。というか痛みを感じるレベルで冷たい。
公式記録の天候では「曇、弱風、気温6.7度 湿度50%」となっていたが、キックオフ直前から雪が舞い始め、開始10分には目で確認できるレベルに。手袋なしでメモを取るのがつらかった。陽が差してきた後半にはだいぶ凌げる感じになったが、それでもなかなかの冷え込みである。
京都市内は盆地だから寒いとは聞いたことがあったけど、ひとつ山を越えるだけでこんなにも違うものなのか……。1カ月経てばもう少し陽気が増すと思うが、3月の長崎、琉球、東京V、群馬、そしてU-23日本代表(こちらはナイター)を観戦するサポーターには厚着だけでなく、着席する時の座布団やブランケットなど「防寒対策はしっかり」とご用心をお伝えしたい次第である。