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マイルCSで激突するダノンの2頭。
プレミアムの潜在能力は本物だ。

posted2019/11/16 19:00

 
マイルCSで激突するダノンの2頭。プレミアムの潜在能力は本物だ。<Number Web> photograph by Yuji Takahashi

ダノンプレミアムが大器であることはおそらく間違いない。そのポテンシャルを証明できるか。

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島田明宏

島田明宏Akihiro Shimada

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Yuji Takahashi

 かつて、「白い怪物」オグリキャップは、1989年の天皇賞・秋で首差の2着と惜敗したあと、マイルチャンピオンシップでバンブーメモリーとの鼻差の死闘を制した。

 そこから連闘で臨んだジャパンカップでは、ニュージーランドの牝馬ホーリックスと同タイムの世界レコードで2着。オーナーが交代し、高額なトレードマネーを回収すべく過酷なローテーションとなったのでは――と批判された。

 そうした人間の思惑をよそに、ゴールを目指してひたむきに走る姿が人々の感動を呼び、国民的アイドルとなった。

 あれから30年。同じ現役最強馬でも、アーモンドアイは年に4戦、秋は2戦(天皇賞と香港カップ)しかしないなど、時代は変わった。ちなみに、30年前のオグリは、故障のため春シーズンは走らず、9月のオールカマーで復帰し、秋だけで6戦した。

 そんなオグリと同じローテーションを歩む必要も、そうすることによるメリットもまったくないのだが、もし歩んだとしたら、近い結果を出せるのではと思わせる馬が、今週の第36回マイルチャンピオンシップ(11月17日、京都芝外回り1600m、3歳以上GI)の出走馬にいる。

 一昨年の2歳王者ダノンプレミアム(牡4歳、父ディープインパクト、栗東・中内田充正厩舎)である。

休み明けでも強さを発揮。

 3連勝で2017年の朝日杯フューチュリティステークスを勝ち、'18年初戦の弥生賞も、ダービー馬となるワグネリアンを1馬身半突き放して完勝。しかし、挫石のため皐月賞を回避し、1番人気に支持されたダービーでは6着に敗れる。

 そこから時間をかけて立て直され、'19年の年明け初戦の金鯱賞とマイラーズカップを連勝。つづく安田記念ではアーモンドアイに次ぐ2番人気に支持されたが、スタート直後にアーモンドアイと一緒に大きな不利を受け、最下位の16着に終わった。

 約5カ月ぶりの実戦となった天皇賞・秋では、道中、外からアーモンドアイに蓋をするような位置でレースを進め、直線で豪快に脚を伸ばすも、勝ったアーモンドアイから3馬身差の2着に敗れた。

 アーモンドアイの強さばかりが目立ったが、この馬だって、休み明けでありながら、アエロリット(3着)やワグネリアン(5着)、スワーヴリチャード(7着)といった強豪を力で打ち負かしている。

【次ページ】 アーモンドアイが不在なら。

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