“ユース教授”のサッカージャーナルBACK NUMBER
U-17W杯とU-20W杯で世界を獲る。
影山監督と森山監督の連携と継続。
posted2019/11/05 19:00
text by
安藤隆人Takahito Ando
photograph by
Takahito Ando
現在ブラジルで開催されているU-17W杯で、森山佳郎監督率いるU-17日本代表が快進撃を続けている。そんな中、もう1つの重要な「ターゲットエイジ」が動き出した。
2021年のU-20W杯出場を目指すU-18日本代表が、その第一関門となるAFC U-19選手権予選(11月6日~10日、ベトナム)に挑むべく、10月28日から千葉県で事前合宿を行った。
このU-18日本代表を率いるのは影山雅永監督だ。今年5月末にポーランドで開催されたU-20W杯に出場したU-20日本代表を率いた人物である。
実はU-20W杯年代を同じ監督が2大会連続で率いることは、大熊清氏以来となる14年ぶりのことであった。
U-17W杯年代では吉武博文氏が3世代連続(2011年メキシコ大会、2013年UAE大会、2015年チリ大会は前年のアジア最終予選にあたるAFC U-16選手権で敗退)で、現在の森山監督は2017年インド大会から2世代連続で率いている。森山監督に関してはコーチとして参加していたこと大会も含めると、3世代目のチームだ。
つまり、それぞれ2年周期で行われるU-17W杯とU-20W杯の監督が、ともに継続して指揮を執るのは史上初のこととなる。
実績ある内山篤団長も継続。
「継続強化」
育成年代において、強化をぶつ切りにするのではなく、経験をフィードバックしながら選手強化の底上げをしていくことは非常に重要だ。年代別日本代表はその年代においての頂点に立つ集団であり、JFAも多くの海外遠征を組むなど、強化に注力してきた。大会毎に監督を変えるのではなく、積み重ねた経験を次の世代に生かしながら、より上のステージにチームを引き上げていくことを目的としている。
さらに影山監督率いるU-18日本代表には2017年AFC U-19選手権初優勝、同年のU-20W杯ベスト16へ導いた内山篤氏が団長として引き続き同行。過去2大会で得た財産をもとにチーム強化に落とし込んでいく。