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エスパニョールを知る日本人に聞く。
中国人ウー・レイ獲得で何が変化?
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谷川良介Ryosuke Tanikawa
photograph byGetty Images
posted2019/06/29 11:30
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2019年1月にリーガの舞台へと渡ったウー・レイ。文字通りエスパニョールの救世主となった。
選手が入れ替わっても熱さは一緒。
「エスパニョールBの監督出身で、その後多くのクラブで好成績を残してエスパニョールに戻ってきたルビ監督は、今季終了後の早々にベティス監督就任が発表され、エースの“パンダ”も鮮烈な1部リーグデビューによりブレイクしすぎでオファーが殺到しているようです。昨季スペイン代表まで上り詰めたDFマリオ・エルモソも移籍は確実といわれています」
ただ、去る人がいれば、戻ってくる人もいる。
チームはすぐさま、'17-18シーズン残留の立役者となったダビド・ガジェゴが、エスパニョールBでリーガ2部B最優秀監督という肩書きを引っさげてトップチームに復帰することを発表。ガジェゴの再訪はペリコたちにとっても朗報のようだ。今後も、チェン会長の手腕による選手補強にも続報があるだろう。
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「(エスパニョールにとって)毎年のことですから、ファンや選手たちのモチベーションが下がっているようには感じません。どんなメンバーになっても、ペリコたちの熱い応援は変わりませんから」
選手たちとの交流もあるんです。
現在、中林さんは一般企業に勤める傍ら、帰国した今もSNSでエスパニョール情報を発信し、国内のサッカー専門番組などにも出演している。バルセロナにも定期的に足を運んでいるそうだ。
「日本ではあまり考えにくいですが、向こうでは選手たちとの交流があるんですよね。スペインではアウェーまで遠征に行くファンは稀なので、練習場で話しかけてくれたり、宿泊先のラウンジで談笑したり。
現地の知り合いから、ウー・レイの話を聞くと会いたくなりますね。彼の真面目で温厚な性格や、サポーターとの写真撮影にも笑顔で応じてる愛嬌も手伝って、ペリコたちからの人気もすこぶる良いようです。次にウー・レイに会うときは感謝の気持ちを伝えたいですね。“あなたの効果”で取材してもらったよって」
リーグ発足時から在籍する10クラブのうちのひとつであるエスパニョール。来年はクラブ創設120年目にあたるメモリアルイヤーだ。
歴史、サポーター、資金、そして何より同じ街には巨大なライバルがいる。ビッグクラブになりえる要素を秘めたチームの中心にはウー・レイやアジア人選手、もしかしたら日本人選手がいるかもしれない。
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