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萩野公介のメンタルが戻ってきた。
“水泳が嫌”から「もっと泳ぎたい」。 

text by

松原孝臣

松原孝臣Takaomi Matsubara

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photograph byKyodo News

posted2019/06/11 11:30

萩野公介のメンタルが戻ってきた。“水泳が嫌”から「もっと泳ぎたい」。<Number Web> photograph by Kyodo News

休みの間は海外旅行でリフレッシュした萩野。8月か9月での大会復帰を目指すという。

ジャパンオープン出場勢の葛藤。

 また萩野の再始動に先駆けてジャパンオープンが行なわれ、今夏の世界選手権日本代表が決定した。4月の日本選手権では選考基準の1つである派遣標準記録を下回る選手が多く、代表内定は17名にとどまったが、ここに8名がプラスされ最終的に計25名を数える。

 ただし、派遣標準記録を突破して追加の代表入りとなったのは2名のみ。残る6名は、派遣標準記録を破れず「特別措置」(平井伯昌日本代表監督)として選ばれた。リレー種目は世界選手権で12位以内に入れば東京五輪の出場権を得られる。そのエントリーを考えての選出だった。

「リレーの派遣標準記録を突破して選ばれることを望んでいましたが……」という平井氏の言葉にも、苦悩がうかがえる。

 ジャパンオープンでは、わずかに派遣標準記録に届かず、日本代表入りを逃した選手たちもいる。雪辱を期す彼らにとっても、萩野の復帰は、勇気になるはずだ。

 それぞれ立ち位置は異なっても、来年の大舞台を目指し、進んでいく。

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