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<鹿島同期入団の絆>柴崎岳と昌子源へ。土居聖真からの伝言。
text by

池田博一Hirokazu Ikeda
photograph byJ.LEAGUE
posted2018/07/11 15:00

その姿を日本から見守った同期・土居聖真が感じた、頼もしき司令塔とストッパーの進化とは――。
あれから7年が経った。
2011年2月4日、カシマスタジアム。深紅のユニフォームを身にまとい、ピッチでともに並んだ。土居聖真の背番号は28、柴崎岳は20、昌子源は23。新加入会見で、鹿島アントラーズの井畑滋社長(当時)は「今年はクラブ創設20周年ということもあり、頭(十の位)に2をつけた。将来的には2を取るような選手になってほしい」と期待の大きさを口にした。
今や3人の背中から「2」は取れた。柴崎はスペインへ活躍の場を移したが、鹿島から引き続きヘタフェで10を、土居は鹿島で8を、チームメイトの昌子は3を背負う。
日本じゅうが熱狂したコロンビア戦に出場した2人を、土居はどう見たのか。ともに戦ってきた同期への伝言とは。
◇
1点リードと相手10人という好条件から試合が始まった感じでした。それでも、勝つのはすごい。同点に追いつかれながら、サコくん(大迫勇也)がよく決めましたよね。攻められても人数が揃っていたから、そこまでやられる感じもなかった。最後はよく集中してやれたと思います。ただ、勝って良かったなあと思う反面、11人対11人での試合を見たかったという思いもあります。コロンビアは強かったから。
香川真司さんのポジションは、アントラーズでの「俺と一緒じゃん!」って思いながら見ていました。岳が縦パスを入れて、コンビネーションを使ってゴールに迫る。前にはサコくんがいる。一緒にプレーしていたときが思い出される感覚でした。せっかくの鹿島ラインなのに、なんで「ここだけ俺じゃないんだ!」って。もちろん僕の力不足なんですけど、もしそこに自分が入っていたらという目線で見てしまいました。
こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。
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