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<制裁を超えて、五輪へ、新リーグへ>
日本バスケットボール協会会長 川淵三郎「俺ほどバスケのことを真剣に考えてる奴はいない」
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Number編集部Sports Graphic Number
photograph byAFLO
posted2015/07/15 06:00

「この半年の取り組みが評価され、エグゼクティブ・コミッティーが全会一致で制裁を解除してくれたことは本当によかった。男子のとばっちりを食っていた女子にもこれでようやく顔向けができるし、明日にでも国際試合を開ける(笑)。来年の新リーグも99.9%、間違いなくできるところまで来ています。バスケットはやり方次第で日本でも人気のスポーツになる。僕には確信がある。大丈夫、うまくいきますよ」
6月19日、国際バスケットボール連盟(FIBA)は昨年11月から続いていた日本バスケットボール協会(JBA)への「国際資格の停止処分」の事実上の解除を決めた。これによって男女各世代の代表チームはユニバーシアードやU-16女子アジア選手権、そして8月から始まるリオデジャネイロ五輪予選への出場が認められることとなった。
男子バスケット界では、企業チーム中心のNBL(ナショナル・バスケットボール・リーグ)と地域密着型のbjリーグ(日本プロバスケットボールリーグ)の2つのトップリーグが併存する異常事態が10年も続いていた。一向にこの状況を解決できないJBAのガバナンス(統治能力)欠如が招いた危機は、ようやく収拾の方向へと向かっている。
Jリーグの初代チェアマン、のちに日本サッカー協会の会長として日本サッカー界を引っ張ってきた川淵三郎氏は、今年1月にFIBAが発足させたJBA改革のためのタスクフォースのチェアマンに就任。5月からはJBAの会長として、今度は日本のバスケットボール界の先頭に立っている。なぜ川淵氏は、これまで無縁だったバスケット界に身を投じることになったのか。
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