Sports Graphic Number MoreBACK NUMBER
開成→東大→なぜ競馬の調教師?
林徹「学歴に興味ないですから」
text by

日比野恭三Kyozo Hibino
photograph byKiichi Matsumoto
posted2019/02/10 08:00

調教師としてのスタートを切った林徹調教師。学歴ではなく、実績で自らの足跡を残そうとしている。
3/3 ページ目
この記事を1ページ目から読む
「私の厩舎のウリは馬のケア」
厩の主となった林は言う。
「経験では諸先輩方に太刀打ちできない。私の厩舎の売りは、馬のケアです。レーザー治療やアイシングなどの物理療法。状態が悪くなったからやるのではなく、全馬、毎日やります。『手をかければ、馬は助けてくれる』というのは、いまも変わらず私の原点です」
最後に尋ねた。
ADVERTISEMENT
この世界、学歴は関係ありますか?
「全然関係ない。学歴に興味はないですから、この世界に入れてよかった」
一瞬の迷いもない、即答だった。
(Number964号『開成→東大→調教師 林徹の人生「ケセラセラ」。』より)
