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「ユタカが上手い。それに尽きる!」
仏重賞制覇だけじゃない武豊の功績。

posted2018/07/27 17:00

 
「ユタカが上手い。それに尽きる!」仏重賞制覇だけじゃない武豊の功績。<Number Web> photograph by Satoshi Hiramatsu

武豊騎手がリステッドレースで騎乗したスーファは、スペインからの遠征馬だった。その騎乗依頼が来ることが一流であることの証だ。

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平松さとし

平松さとしSatoshi Hiramatsu

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Satoshi Hiramatsu

 現地時間7月22日、武豊騎手が騎乗したジェニアル(牡4歳、栗東・松永幹夫厩舎)がフランスで重賞を制覇した。

 日本では500万下条件でしかない同馬がGIII・メシドール賞(直線芝1600m)を制した事で、日本ではたちまちニュースになったようだ。

 “なったようだ”と記したのは私が現地で取材をしていたため。ジェニアルがかの地では無名の馬で、条件馬である事も報道を通じて知れ渡っていたため、結果に対し衝撃が走ったのは現地でも同じだった。

 日本でもお馴染みのオリビエ・ペリエ騎手は「日本馬は強いけど、こんなにもレベルが違うのは少しビックリ!!」と語り、両肩を上げるようにして驚きを表現した。

 また、同じく日本で短期免許での騎乗経験があるグレゴリー・ブノワ騎手は「ユタカが上手い。それに尽きる!」と言い、半ば呆れる表情を見せながら小首を傾げてみせた。

 武豊騎手の話によると、レース後のジョッキールームでも、地元のジョッキー達が皆、一様に驚愕の素振りを見せていたそうだ。

重賞馬2頭から離れた3番人気だった。

 それもそのはずで、レースはジェニアルを入れて僅か4頭立てだったが、そのメンバー構成は決して悪くはなかったのだ。

 下馬評ではほぼ2強とみられていた。1番人気に推されたジミートゥータイムズはフランスの名門アンドレ・ファーブル厩舎の馬。一昨年のGI・モーリスドギース賞では僅差の3着。GIIのミュゲ賞に関しては、昨年が1着で今年は2着。ちなみに、今年の勝ち馬は直後にGIのイスパーン賞も優勝するほどの馬だった。

 これらのことを踏まえると、1番人気に推されるのも不思議はなかった。

 ほとんど差のない2番人気だったのがターリーフ。こちらもフランスの伯楽ジャン・クロード・ルジェ調教師が管理する馬。1600mのGII・ダニエルウィルデンシュタイン賞連覇など重賞5勝。前年のメシドール賞も優勝しており、いわゆるディフェンディングチャンピオンだった。

 もう1頭は実績に劣る馬だったため、ジェニアルは3番人気となったが、上位2頭からは離された人気でしかなかった。

【次ページ】 ジェニアル以外に騎乗した3つのレース。

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