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2歳王者をねじ伏せた秀逸な末脚。
ダノンキングリーは関東の星だ。

posted2019/02/15 16:30

 
2歳王者をねじ伏せた秀逸な末脚。ダノンキングリーは関東の星だ。<Number Web> photograph by Satoshi Hiramatsu

共同通信杯で3連勝を飾ったダノンキングリー。2019年クラシック戦線の主役に躍り出た。

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平松さとし

平松さとしSatoshi Hiramatsu

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Satoshi Hiramatsu

 2歳のGIホース、すなわちアドマイヤマーズとサートゥルナーリアが一歩リードしていたと思えた今年の3歳牡馬クラシック戦線。しかし、2月10日に行われた共同通信杯(GII、東京競馬場、芝1800m)でその一角を崩す馬が現れた。

 ダノンキングリーだ。

 今回は、アドマイヤマーズを破ったこのディープインパクト産駒の牡馬と、彼を取り巻く人達の物語について記していこう。

 父ディープインパクト、母マイグッドネス、母の父Storm Cat、北海道・三嶋牧場生産の3歳牡馬がダノンキングリーだ。

 2018年に美浦・萩原清厩舎に入厩すると、2歳の10月に東京競馬場、芝1600mの新馬戦でデビュー。これを快勝後、2戦目は12月の中山競馬場。ここも芝1600m戦。500万特別のひいらぎ賞に出走し、15頭立ての大外15番枠という不利をモノともせず、ほとんど持ったままで2着馬を3馬身半、突き放して連勝を飾った。

 その勝ちっぷりから、今回のGIIIなら連勝して不思議はないと思われた。しかし、この共同通信杯には2歳チャンピオンのアドマイヤマーズが出走してきたことで、1番人気とはならなかった。

 それどころか新馬戦を圧倒的な強さで勝っていたフォッサマグナも彼より人気に推された。

 フォッサマグナが新馬戦で破った馬のうち2、3、4着馬がいずれも直後に勝利していた。それらを相手に楽勝していたことで、この馬が2番人気。ダノンキングリーは僅かな差だったものの3番人気に甘んじていた。

アドマイヤマーズが逃げる中で。

 7頭立てのゲートが開くと、なんと逃げたのはアドマイヤマーズだった。ここまで朝日杯フューチュリティS(GI)を含む4戦4勝。JRA賞最優秀2歳牡馬に選出され、単勝1.7倍の圧倒的1番人気に支持されたこの馬が、M・デムーロ騎手を背にハナを行く。最内1番枠から絶好のスタートを切ったダノンキングリーだが、鞍上の戸崎圭太騎手が抑え、先にフォッサマグナを行かせる。

 これで人気の2頭が先頭、2番手を行く形になり、3番手がダノンキングリー。最初の半マイルが49秒5という遅い流れを嫌ったか、ナイママが3コーナーで上がって来ると、ダノンキングリーはこれにも前を譲って4番手に下がった。

【次ページ】 残り300mで抜群の伸び脚。

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ダノンキングリー
戸崎圭太

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