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福西崇史が悔やむカタール戦敗因。
ただ大迫&武藤の縦関係は機能した。
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福西崇史Takashi Fukunishi
photograph byTakuya Sugiyama
posted2019/02/02 14:30
![福西崇史が悔やむカタール戦敗因。ただ大迫&武藤の縦関係は機能した。<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/5/a/700/img_5a73a10d16a8e8450220d565c595e751287010.jpg)
前で収める大迫勇也が徹底マークされた時にどうするか。カタール戦はその課題を突きつけられた。
サイドの高い位置でも起点が。
前半は攻撃参加したサイドバックにボールをつけてもすぐにチェックが来たため、そこからまた後ろにボールを下げるしかない状況でした。しかし後半は高い位置で両サイドバックがフリーとなれるシーンが増えて、長友や酒井が攻め上がったことでCKを多く取れていました。
これまでも大迫と武藤の組み合わせは試されてきましたが、この役割分担についてはプラスになったのではないかと思います。
今大会ではロシアW杯までの主力メンバーと、冨安や堂安ら新たに招集した若い選手を融合させ、7試合を戦い抜きました。もちろん準優勝という結果は悔しいですが、貴重な経験を得たことは確かです。
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このチームはカタールW杯が何よりの目標ですし、その出場権をつかむためのアジア予選も始まります。そして6月には1999年以来となるコパ・アメリカに参加して、アウェーで本気の南米と戦うという貴重な機会を得る。南米各国もW杯後で過渡期のチームもあるかと思いますが、ウルグアイ、チリ、エクアドルはどれもが強敵です。厳しい結果もあり得る中で、どれだけチームとしてたくましくなれるかを試されるはずです。
またアジアカップを戦った選手たちでチームの土台を固めていくのか、それとも新たな選手を組み込むことで新たなパターンを探し出すのか。そういった部分でも今後の日本代表にぜひ注目してほしいところです。(構成:茂野聡士)
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