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フィギュアGPシリーズ堂々の2連勝。
ファイナル出場も決めた紀平梨花。

posted2018/11/26 16:30

 
フィギュアGPシリーズ堂々の2連勝。ファイナル出場も決めた紀平梨花。<Number Web> photograph by Akiko Tamura

19歳の三原舞依、16歳の紀平梨花と全米女王で20歳のブレイディ・テネル。若き選手達は、次の北京冬季五輪まで続くライバルだ。

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田村明子

田村明子Akiko Tamura

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Akiko Tamura

 11月23日からフランスのグルノーブルで開催されたGPフランス杯。1968年冬季オリンピック開催地であるこの町で、GPファイナルに向けての最後の戦いが行われた。

 ファイナル進出の可能性があるトップ選手がひしめき合った女子フィギュアにおいて、見事に優勝を射止めたのが紀平梨花だった。

 2週間前に広島で開催されたNHK杯では日本人選手として初めて、GP大会初出場初優勝の快挙を遂げた16歳である。

紀平がSP2位から逆転優勝。

 SP『月の光』では冒頭に予定していた3アクセルが1回転半になるも、残りのジャンプの質の高さなどが評価されて67.64で、三原舞依に次いで2位に立った。

 フリー『A Beautiful Storm』では、3アクセルの着氷がちょっとつまって回転不足の判定に。予定していた2度目の3アクセルは、2アクセル+3トウループのコンビネーションにして無難にきめた。

 その後2度の3ルッツなどを成功させて、大きなミスなく演技をまとめた。

 フリー138.28で総合205.92。NHK杯で出したスコア224.31より20ポイント近く低かったとはいえ、逆転優勝を果たした。

調整がうまくいかなかった理由。

 演技後、ベストな滑りではなかった理由をこう明かした。

「朝の練習はトリプルアクセルをすごくうまく合わすことができて、完璧な状態だった。そこから夜まで時間があいて、昼寝をしないと時差ボケでおかしくなるかと思ったけれど、眠れなかった。

 その影響か、(本番では)全然足に力が入らなかった。演技前はどうしようかなという気持ちで、ノーミスよりもできる限りの演技をしようと思いました」

 だが最後まであきらめずに滑ったことで、新たな自信も生まれた。

「状態が悪かった中でも、うまく集中してなんとかもっていくことができたのは、初めての収穫だなと思います」

 シニア初戦のGP大会で2連勝し、シニアGPファイナルに初挑戦することとなった。

【次ページ】 総合2位と健闘した三原舞依。

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