総合2位と健闘した三原舞依。

　三原舞依は、SP1位、総合2位と健闘した。SP『イッツ・マジック』ではスピードのある滑りにのって3ルッツ＋3トウループ、2アクセル、そして3フリップを軽やかに着氷。だが3トウループは回転不足の判定に。

「（1つ目のジャンプである）最初のルッツに入るときのエッジの乗り方がちょっと甘かったかなと思いました。着氷がちょっとつまってしまった」と振り返る。それでも67.95を得て僅差でトップに立った。

　フリーは映画『ミッション』のサントラから、『ガブリエルのオーボエ』。冒頭の3ルッツ＋3トウループが、気持ちよくきまった。そこから2アクセル、3ループと流れにのってジャンプを降りていき、最後のサルコウが2回転になってしまったのが、唯一の大きなミスだった。

　フリーは134.86で3位。総合で202.81という数字が出ると、ほっとしたのかキス＆クライの椅子に座って涙を見せた。

「滑る前から、歓声の大きさなどで久しぶりに泣きそうになった。滑れるのかなと思ったけれど、最初のルッツを思い切り跳ぶということだけを考えた」と演技後に語った。「（事前の練習で）今までないくらい動きすぎてしまって足が空回りしてしまった。課題がたくさん見つかった試合だなと思っています」

GP2度目のメダル、米国のテネル。

　総合3位に入ったのは、アメリカのブレイディ・テネルだった。

　フリー当日は、朝の公式練習から気合の入った滑りを見せていた彼女だが、本番『ロミオ＆ジュリエット』では大きなジャンプのミスもなく、最後までスピードを保った演技で136.44を獲得。

　総合197.78で昨シーズンのスケートアメリカに次いで2度目のGP銅メダルを手にした。

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