フィギュアスケート、氷上の華BACK NUMBER
フィギュアGPシリーズ堂々の2連勝。
ファイナル出場も決めた紀平梨花。
text by
田村明子Akiko Tamura
photograph byAkiko Tamura
posted2018/11/26 16:30
19歳の三原舞依、16歳の紀平梨花と全米女王で20歳のブレイディ・テネル。若き選手達は、次の北京冬季五輪まで続くライバルだ。
「一歩ずつ」と本田真凜。
本田真凜はSP4位と悪くないスタートをきった。
冒頭の3ループ+3トウループはきれいにきまったように見えたがどちらも回転不足の判定に。だがシェイリーン・ボーンのコケティッシュな振付をよくこなして、65.37を獲得。
フリーでは3ルッツ、3フリップ+2トウループとジャンプを降りていったが、サルコウなどいくつかジャンプが2回転になり、123.24で6位。総合でも6位だった。
今シーズンからアメリカでラファエル・アルトゥニアンに指導を受けはじめた本田。新しいシステムでのトレーニングの結果が出るのに、2年間かかる、と言われているのだという。
そのアルトゥニアン・コーチに向かって、フリー演技後に笑顔で手でステップを踏むようなジェスチャーを見せたのは「一歩ずつ」という意味だった。
「クリーンな演技ではなかったけれど、一歩ずつ確実には良くなっている。今回はSP、フリーともスピンのレベルがすべて取れたことなど、成長しているんじゃないかなと思います」と、前向きに感想を述べた。
メドベデワ、初めてGPファイナル進出逃す。
エフゲニア・メドベデワは、SPではコンビネーションが3+2になって3位発進となった。「スケートカナダの時よりはましだったけれど、満足できる演技ではなかった。フリーは全力で戦う」と会見でコメント。
だがフリーでは冒頭の2アクセルでいきなり両手をついて、後半のコンビネーションでもステップアウトという、彼女らしくないミスを見せた。
フリー125.26で5位。総合192.81で4位と、シニアデビューして以来初めてGPの表彰台を逃した。