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古豪・明治大学の復活はなるか?
初の連続出場、東京国際大学はシードを狙う。 

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箱根駅伝2019取材チーム

箱根駅伝2019取材チームhakone ekiden 2019

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posted2018/12/06 11:00

古豪・明治大学の復活はなるか?初の連続出場、東京国際大学はシードを狙う。<Number Web> photograph by Yuki Suenaga

東京国際大学

予選会6位> <前回大会17位> 2年連続3回目

創部8年目で初の連続出場。
新興校から、常連校へ。

文=田坂友暁

 大砲がいないなかで、創部8年目を迎える東京国際大学がここまで予選会の順位を上げてくるとは、誰が予想しただろうか。

 留学生のモグス・タイタスは1時間02分42秒の総合12位と、さほど飛び抜けた結果を残したわけではなかった。それでも予選会を6位という過去最高順位で通過し、箱根駅伝本大会への初の連続出場を決めたことで、確実に“地力”がついていることを証明した。

 チームがここまで成長したことについて、指揮を執る大志田秀次監督はこう話す。

「経験値がチームに蓄積されてきていることが大きいと思います。今回で予選会を経験した選手が10人になりましたし、今回は箱根を走った経験を持つ選手が6人います。そういった選手たちが『本当にまたあの舞台で走りたい』という気持ちを持って練習し、試合に臨んでくれました」

 予選会で上位に入った3年生の相沢悠斗、伊藤達彦はハーフマラソンの自己記録を大きく更新。特に伊藤は入学当初からエースとして期待されていた選手ながら、2年生で出場した前回の箱根駅伝でエース区間の2区を任されたものの、区間15位と振るわなかった。そのことが自身の、そしてチームの原動力になったことは間違いない。

部員3人から7年後の連続出場。

 東京国際大学の駅伝部は、2011年2月に部員3人とマネージャー1人でスタート。1964年の東京五輪にも出場した横溝三郎氏を総監督に据え、大志田監督とともにチームをいちから立ち上げた誇り高い部員たちだ。そのなかのひとり、池田大樹は2013年まで予選会を走り、最後までチームを牽引し続けた。2年目に入ると関竜大や小針旭人といった、のちにチームを箱根駅伝本大会へと導いた選手たちが入学し、徐々に力をつけていった。

 そして2015年に9位で予選会を突破して、創部から5カ年計画を謳った言葉通りに箱根路への道を切り開いたのである。初の本大会では往路を12位で走り切るも、復路ではさすがに厳しい戦いとなったが、それでも17位でフィニッシュして爪痕を残した。

 翌年は予選会で留学生のシテキ・スタンレイが走れず15位で落選するも、2017年には30歳で1年生となった渡邊和也の入部もあって再び箱根駅伝の舞台に返り咲き、そして今回は初の連続出場を果たすまでに成長を遂げた。

【次ページ】 『PDCA』サイクルでの練習。

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