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世界を変えた最強の両翼“ロベリー”。
バイエルンで最後の疾走を見届けろ。 

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遠藤孝輔

遠藤孝輔Kosuke Endo

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posted2018/04/13 10:30

世界を変えた最強の両翼“ロベリー”。バイエルンで最後の疾走を見届けろ。<Number Web> photograph by Getty Images

左にリベリー、右にロッベン。カットインからの決定機演出は、バイエルンの象徴であり続けた。

レーブ監督も“ロベリー”の影響を受けた。

 ロッベンが加入したシーズンに本格的にトップチームの一員となり、“ロベリー”から多大な影響を受けたトーマス・ミュラーは、2010年の南アフリカ・ワールドカップでドイツ代表の高速カウンターを牽引した。今振り返れば、あれは必然だった。

 大会直前のバラック離脱というアクシデントを受け、速攻主体の戦術に切り替わった事実に加え、そもそもヨアヒム・レーブ監督がひとりあたりのボール保持時間を短くする取り組みでプレーの高速化を図っていた事情はあるが、モダンサッカーの良い部分をすべて採り入れようとする智将が、“ロベリー”にインスパイアされた部分は少なからずあったはずだ。

 この10年のドイツサッカー界を彩った“ロベリー”の記憶を掘り起こせば、それこそキリがない。ゴールなら、リベリーのCKをロッベンがダイレクトボレーで合わせ、マンチェスター・ユナイテッドを奈落の底に突き落とした一発(2009-10シーズンのCL準々決勝第2レグ)も見事だった。

 3冠当時は自陣の深い位置で献身的な守備を見せながら、ゴール前でも決定的な仕事を連発する完全無欠ぶり。その2012-13シーズンのCL決勝ドルトムント戦での決勝点も印象深い。延長戦突入の気配が濃厚に漂っていた89分、リベリーがフリックし、エリア内に抜け出たロッベンがゴールを割った一発だ。

ともに30代中盤、来季はどうなる?

 あれから5年。リベリーは35歳、ロッベンは34歳になった。同じ時代を戦った盟友ラームとバスティアン・シュバインシュタイガーは、すでにバイエルンを去っている。

 スピード系アタッカーは加齢とともに衰えるという通説も覆している“ロベリー”は、一体どこまで走り続けるのか。バイエルンがリベリーの背番号と同じリーグ「7」連覇に挑む来シーズンは、10番をつけるロッベンの加入「10」シーズン目でもある。

 願わくは、もう1年――。そんな祈りにも似た思いを抱いているファンは少なくないだろう。

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