バスケットボールPRESSBACK NUMBER
Bリーグ平均入場者2位は北海道!
レジェンド折茂武彦が語る運営術。
text by
石井宏美Hiromi Ishii
photograph byB.LEAGUE
posted2018/04/13 11:15
レバンガ北海道はTwitter、Facebook、Instagramを合わせたSNSフォロワー数も10万人に迫る(2月28日時点)。
ファイターズ、コンサドーレがある中で。
「周りの方々から、これだけ観客動員数が伸びている理由は何ですか? どんなことをしているんですか? とよく聞かれるのですが、他のクラブと比べてどこかに大きな差があるかといったら、そうではないと思いますよ」
これを行なったから観客動員が増加した、という決定打はない。継続的かつ地道な活動で道内における認知度を高め、結果的に観客動員へとつながっていった。
「北海道にはプロ野球・北海道日本ハムファイターズやサッカー・北海道コンサドーレ札幌が根付いていた。最初の頃は、レバンガの存在を知らない道民が多かったのも事実です。そんな中で我々は地域密着を掲げ、少しずつですが様々な活動(子ども達へのバスケット普及など)を行なってきました。また、テレビや新聞、雑誌など様々なメディアで頻繁に取り上げていただき、幅広い方々に知られるようになったことも大きかったですね」
栗山監督、稲葉氏らとのコラボデーも。
ADVERTISEMENT
クラブで働くスタッフの意識の向上も観客動員数増の要因の1つだ。
「以前は売上なども含め、目標数値を高いところに設定しすぎてしまった。肝心な、目標を達成するために何をしなければならないのかが徹底されていませんでした。それが一昨季より昨季、昨季より今季といったように徐々に徹底され始め、みんなが目標達成に向けてより本気で考えるようになった。
ファンの方に何を提供すれば喜ばれるのか、何を求められているのか、そういったことを常に頭で考えながら、試合(ホームゲーム)ごとにアイデアを出し合い、ブラッシュアップして実行したことも寄与していると思います」
例えば、1月には選手たちが普段ホームで着用する黄緑ではなく、ファイターズのカラー・スカイブルーのユニフォームで戦った。また日本ハムの栗山英樹監督や稲葉篤紀スポーツ・コミュニティ・オフィサーらが試合を盛り上げる「レバンガ北海道×ファイターズコラボレーションズDAYS」が開催された。
また3月の千葉ジェッツ戦では、「47歳社長対決」と題し、折茂と千葉・島田慎二社長どちらがより多くTシャツを売れるかを競うなど、コート内外で様々なイベントが企画され、ファンを楽しませるとともに、SNS上でも話題となった。