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「ペケルマン監督でコロンビアは成長」
W杯対戦国、中盤の要が語った自信。

posted2018/03/30 08:00

 
「ペケルマン監督でコロンビアは成長」W杯対戦国、中盤の要が語った自信。<Number Web> photograph by FCF Seleccion Col

32歳のカルロス・サンチェスは、中盤の要としてコロンビア代表全体の調子を左右するキープレイヤーの1人である。

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フローラン・トルシュ

フローラン・トルシュFlorent Torchut

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 3月23日、日本対マリ戦が引き分けに終わった日の夜におこなわれた、フランス対コロンビア戦は衝撃だった。

 試合開始直後からフランス(FIFAランキング9位/2018年2月現在)の圧倒的な攻勢にさらされたコロンビアは、30分過ぎまではまったく為す術がなかった。だが、フランスが2-0とリードし、攻勢の手を緩めてプレッシャーをかけなくなってから徐々に反撃に転じ、前半のうちに1点を返すと後半はフランスにほとんどチャンスを与えないまま圧倒。ついには逆転してしまった(最終的には2-3)。

 若いコロンビアには、1試合を通してゲームをコントロールできない不安定さがあるとはいえ、逆転にまで至ったパフォーマンスの質の高さは、FIFAランキング13位の実力を遺憾なく示したものだった。

 リエージュでおこなわれた日本対マリ戦の後、遅れる電車を乗り継いで何とかたどり着いたスタッド・ド・フランスで、私を含めた日本の記者たちが目にしたのは、まったく別次元のサッカーだった。

 このコロンビアを相手に、日本はいったいどんなサッカーが出来るのか……。

 ヴァイッド・ハリルホジッチ監督も述べているように、コロンビアにも弱点はある。また、彼らの長所を消し、弱点を突くために日本が何をしなければならないのかもわかる。しかし実際にそれが可能かどうかとなると、現状の日本はチーム作りがあまりに遅れていると言わざるを得ない。

 ジーコやザッケローニにはなかった、本大会に向けてのチーム構築のノウハウがヴァイッドにはあるとされている。グループリーグの3試合と、そこを突破したときのさらなる戦いに、具体的にどう対処したらいいのか――目的から逆算してプロセスを構築できるのが彼の真骨頂であるはずだが。

 時間との闘いにはたして勝てるのか。

 フィフティ・フィフティというのが正直なところだろう。

『フランス・フットボール』誌3月18日発売号に掲載されているのは、23日にフランスが対戦したコロンビア代表の守備的MFであるカルロス・サンチェスの小インタビューである。

 フランス戦のサンチェスは、フランスがペースを握っていた前半30分過ぎまではすべて後手に回っていたものの、その後は攻守の要としてハメス・ロドリゲスとともにゲームのリズムを作り出していた。2007年からずっと代表でプレーしてきているサンチェスは、年齢的にもまたチームでの役割においても、日本代表の長谷部誠とイメージが重なる。

 サンチェスの本音に、フローラン・トルシュ記者が迫った。

監修:田村修一

リベリー、アンリらと対戦した思い出。

――あなたは6シーズン(2007~'13年)をリーグ・アンのバランシエンヌで過ごしましたが、その間にスタッド・ド・フランスでプレーしたのは2008年6月3日のフランス対コロンビアの親善試合(1対0でフランスの勝利)のみです。どんな思い出がありますか?

「僕がフランスでプレーをするようになって1年が過ぎたときで本当に嬉しかった。試合は拮抗していて、勝負が決まったのはPK(23分、フランク・リベリー)だった。とてもいい思い出として心に残っている。

 僕が対戦したのは、リベリーをはじめティエリー・アンリ、エリック・アビダル、フローラン・マルダといったフランスの顔とも言うべき選手たちだったからね」

【次ページ】 新しい世代は恐れなく試合に臨むようになった。

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