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「ペケルマン監督でコロンビアは成長」
W杯対戦国、中盤の要が語った自信。
text by
フローラン・トルシュFlorent Torchut
photograph byFCF Seleccion Col
posted2018/03/30 08:00
32歳のカルロス・サンチェスは、中盤の要としてコロンビア代表全体の調子を左右するキープレイヤーの1人である。
新しい世代は恐れなく試合に臨むようになった。
――それから10年がたち、コロンビアは随分進歩しました。
「選手はそれまでもずっと良かったと思うけど。
ただ新しい世代は、勝利への強いこだわりと意志の強さを示していると思う。プレーを楽しみながら、恐れを抱くことなく試合に臨めるようになったんだ。
それに10年前は、ヨーロッパでプレーするコロンビアの選手はまだ少なかった。
そのうえヨーロッパで活躍するのはルイス・アマラント・ペレア(2004~'12年、アトレティコ・マドリー)やマリオ・ジェペス(2004~'08年、パリ・サンジェルマン、2010~'13年、ACミラン)のように30歳を過ぎたベテランとも言える選手たちが多かったんだ。
だが今は、前回ワールドカップでの好結果(準々決勝でブラジルに1対2で敗退)もあって若い選手たちがヨーロッパのビッグクラブでプレーするようになったからね。
この冬にDFのジェリー・ミナ(23歳、前パルメイラス所属)がバルセロナに移籍したのは、コロンビアでは大変な出来事だったよ。
コロンビア人選手がそれほど高く評価されていることの証明だったからね」
監督のおかげで自信が持てるようになった。
――ブラジル・ワールドカップの南米予選の途中、2012年1月に就任したホセ・ペケルマン監督は、コロンビア代表に何をもたらしましたか?
「『プロフ(“プロフェッサー/教授”はぺケルマンの愛称。アルゼンチンとコロンビアの2重国籍を持つ)』と彼のスタッフは、コロンビア代表と選手たちにアイデンティティーを与えてくれた。
彼のおかげで、僕らは自分自身に自信が持てるようになって、チームも強くなったんだよ」