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米スポーツ界とメンタルセラピー。
恋人と別れる時期が競技成績に影響?

posted2018/03/13 07:00

 
米スポーツ界とメンタルセラピー。恋人と別れる時期が競技成績に影響?<Number Web> photograph by Getty Images

五輪で6つの金メダルを獲得したライアン・ロクテ(中央)もフロリダ大学出身。現在はサニブラウン・アブデルハキームも在籍。

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及川彩子

及川彩子Ayako Oikawa

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 メンタルセラピー、メンタルカウンセリングという言葉にどんなイメージを持つだろう。何か心に問題がある人、メンタルが弱い人がお世話になっていそう、そう考える人も多いかもしれない。

 スポーツ大国、アメリカではプロチーム、五輪代表チーム、そして大学レベルでもスポーツ心理学者やセラピストが常駐するのをご存知だろうか。

 4大スポーツ(NBA、MLB、NFL、NHL)やゴルフなどは早くからスポーツ心理学をパフォーマンスに取り入れ、結果に結びつけてきた。それを受け、アメリカのスポーツ強豪大学の多くが2009年ごろからスポーツ心理学の重要性を認識し、スポーツ心理学者やセラピストの雇用を行っている。

 リオ五輪に現役とOBなど合わせて30選手以上を送ったフロリダ大学には、フルタイムとパートタイムのセラピストがそれぞれ2人ずつ、計4人が働いている。同校でセラピストとして働くドウェイン・アレン氏は、週に平均して40人ほどのカウンセリングを行っている。

 学生だけではなく、コーチやトレーナーなども相談に訪れるため、スケジュールは常にいっぱいだ。カウンセリングのほかにも毎日各競技の練習を見学し、選手やコーチの様子、チームの雰囲気などを観察する。

人生のバランスを整える仕事。

 学生の悩みは多岐にわたる。スポーツで成功したい本人のプレッシャー、成功してほしいと願う家族からのプレッシャー、怪我による焦り、学業との両立、コーチ、チームメイト、教授、友人との人間関係など。こういった事がパフォーマンスに影響してくるという。

「人生というのはバランスによって成り立っていて、1つが乱れれば、ほかの部分にも影響してきます。悩みがあれば練習や勉強にも集中できないし、食欲や睡眠にも問題がでますから」

【次ページ】 幼少期の問題を解決するために家族を呼ぶことも。

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