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新生マリノスの真ん中に天野純。
「何かやりそうな選手になりたい」
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![佐藤俊](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/0/c/-/img_0cd812be14e18dd4291ee39374883b0d99996.jpg)
佐藤俊Shun Sato
photograph byGetty Images
posted2018/02/06 11:00
![新生マリノスの真ん中に天野純。「何かやりそうな選手になりたい」<Number Web> photograph by Getty Images](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/6/f/700/img_6fd534716daca97a145af959254c115c167636.jpg)
2017年にマリノスの主力に定着した天野純。以前から技術には定評があったが、強さも身に付け始めている。
「ボールを持たせれば何かをやりそうな雰囲気を」
ぱっと見るだけでも、体が少し大きくなった。猫背が改善され、背筋が伸びてプレーしている。また、フルコートでの練習ではボールを受けてから強く、速いパスを正確に両サイドに出していた。
まだどこのポジションに置かれるのか分からないが、新シーズンのチームで天野が攻撃の中核を担うのは間違いないだろう。
「これから開幕まで、練習試合で自分が違いを出してチームのみんなに頼られて、かつボールを持たせれば何かをやりそうな雰囲気を出していきたい。そういう責任を持ってプレーして、チームを引っ張っていきたいと思っています」
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自覚は十分にある。
そこに結果をしっかりと結び付けられるか。天野にとっては、プレイヤーとしての評価を高める最大のポイントになる。
「昨年は5得点でしたが、今年は7ゴール7アシストで、足して自分の背番号ぐらいの活躍はしたい。そうして俊さん(中村俊輔)のように相手に怖がられる選手になりたいですね。メンバー表に天野純って名前があるだけでそう思わせる選手に」
天野は、まっすぐに前を見つめて、そう言った。
攻撃サッカーが浸透するには、それなりに時間がかかるだろう。天野も前監督のやり方が体にしみついている分、回路を変えるのに苦労するはずだ。監督交代がいい方向に働いてこなかったという嫌なジンクスもある。
だが、それらを乗り越えた時、ひとつ上のレベルの選手になれる。新しい取り組みと大きな責任を背負う姿からは、今シーズンに賭ける天野の強い覚悟が感じられる。
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