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ウオッカの登場もエリ女のおかげ?
古馬牝馬GIの特殊性と、今年の予想。
text by
島田明宏Akihiro Shimada
photograph byAFLO
posted2017/11/11 08:00
戸崎圭太から乗り換わった北村宏司とオールカマーを勝ったルージュバック。そして今回の鞍上はムーア、また違う顔を見せてくれるだろうか。
リピーターが多く、逆に牝馬同士だと負ける女傑も。
今週の第42回エリザベス女王杯(11月12日、京都芝外回り2200m、3歳以上牝馬GI)は、古馬も出走可能になってから22回目の開催となる。
前述したように牝馬全体のレベルを底上げしてきたレースではあるが、ピラミッドの頂上付近の層はそれほど厚くはない。ゆえに、つづけて好走するリピーターが多く、過去10年の1~3着馬のうち、前年も3着以内だった馬が6頭もいる。
昨年の勝ち馬クイーンズリングと、3着だったミッキークイーンはリピーターとなるだろうか。
また、ウオッカやブエナビスタのように、牡馬相手のレースで驚くほどの強さを見せておきながら、牝馬同士のレースだとあっさりとりこぼす馬もいる。ウオッカもブエナも牡馬がいて流れが速くなったほうが末脚が生きたからだろう。今年のメンバーでは、ルージュバックとスマートレイアーが似たようなタイプだと思われる。これらをどう評価すべきか。
1番人気はヴィブロスだろうが……。
1番人気になるのは、今春のドバイターフでGI2勝目を挙げ、前走の府中牝馬ステークスをひと叩きされたヴィブロスか。そのほか、オークス2着でここが叩き3戦目となるモズカッチャン、重馬場の秋華賞で力強い勝利をおさめたディアドラなどもそこそこ人気になるだろう。
ということで、結論。
◎ルージュバック
○モズカッチャン
▲ヴィブロス
△スマートレイアー
×ディアドラ
注ミッキークイーン